風邪や寝冷えには十分ご注意下さいね。今日は、おさんぽはお休みして、家で
写真の整理をしてました。
さて、秋風吹くと美しさを増すお花のグループにタデの仲間があります。
夏の間、高原で涼しげに咲いていたイタドリもタデの仲間。

下界にあたる我が街の いつもおさんぽしている公園でも、白い花の穂が目立つように
なりました。
イタドリ以外にもたくさんある、身近なタデのお花もあわせてご紹介しますね。
9/24にはまだつぼみでしたが、9/28には一斉に咲き出しました。

いつもおさんぽしている公園のこの株は、勝手に生えてきたものですが、周りの植栽
よりも立派なくらいのお花です。そのためなのかどうなのか、草刈り隊にも見逃されて
花の盛りをむかえています。

白くて細かい花がびっしり。綺麗ですよね。オスの株とメスの株に分かれる(雌雄異株)
種類ですが、おしべが目立つので これはオスの株ですね。
メスの株には翼の付いたタネがどっさり実り、タネをつけた姿も趣があって良いものです。
イタドリはタデ科タデ属の多年草。
食用にする地域も多く、また、薬草としても利用され、長く親しまれてきた植物で、
スカンポ、イタンポなどの別名も有名です。
ただ、日本を一歩出ると「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれちゃうと言う
暴れん坊ぶり。観賞用として取り入れたイギリスでも大問題になっているそうです。
草食系とか言われる覇気のない若者に、爪の垢でも…爪どこよ…な、たくましさ。
がんばれ、日本。
同じ頃、公園の草むらで ひょこっと背を伸ばしてきたのは白い花の穂のタデ。

イタドリとは違って、いかにもタデの仲間って言う姿ですが、タデの仲間はここからが
悩みどころ。タデ食う虫も好きずき…じゃなく、こんなややこしい草に注目するなんて
行為も、好きじゃなくちゃできないですよねぇ。
まずは穂に並ぶ花の様子。白かったのはつぼみだったようで、4日後に見に行くと
赤味が差していました。白とピンクの花の穂。

開いているのは白い花で、ピンク色なのは開いていません。
図鑑をパラパラ…似ているのはサナエタデかな?
見分けポイントは茎。
茎が節くれ立たないこと。托葉の付け根(托葉鞘:たくようしょう)が膜質でふちに
毛がないこと。

んなわけで、茎の途中を撮ってみました。
ふむ、図鑑の写真に似ているからこれ、サナエタデで良いのかな?
花期は5月から10月と長いんですよね。
春、田んぼの早苗が風にそよぐ頃に咲くタデは珍しいので、サナエタデと言うようです。
穂になるタデの仲間でややこしいのはハナタデ。
イヌタデとの境界線に悩む毎日です。
これなんか…イヌタデらしくないから ハナタデなんじゃないかな?

いつもそんな感じで見分けています。見分けポイントは、花の密集の度合いと、
葉っぱの幅。幅広めがハナタデだそうですが…そう言うのが一番困るんですよね。

ただやっぱり、たくさん見ていくと傾向って言うのか、草ごとの個性は解ってきます。
イヌタデは5月頃から咲きはじめ、草丈は低くてくるぶし丈程度のものが多く、
乾いて日あたりの良い場所が好きです。
ハナタデは、別名をヤブタデと言うくらい、日陰の少し湿ったくらいの薮がお好みです。
ヤブ蚊に刺される覚悟がないと、花の容(かんぱせ)を拝ませてはいただけません。
咲き出すのは夏も盛りをむかえる頃で、草丈は高めで、例えるなら ひざの高さほど。
秋が深まり、勢いの弱まるイヌタデとは対照的にハナタデはこれからが一番盛んな季節。
見るたびに、どっちかな?って言いながら、お付き合いしていく2種のタデ。
これからもよろしくね。(^v^*)
さてさて、今年はお気に入りの場所にちっとも咲いてなくて、探し回っちゃった
この時期に咲く可愛いお花。

ぎょっとする名前 No.1候補、ママコノシリヌグイです。
三角の葉っぱ、茎に下向きに並ぶ無数のトゲ、ひとつひとつのトゲは鎌の刃先の形で
恐ろしいけれど、お花だけはとっても可愛いという、今、はやりのギャップで魅せる
タイプのお花です。
この草でお尻を拭かれちゃったらさぞや痛かろうなと思うと、ぞっとする名前も
付いてます。

それなのに、なんでお花はこんなに可愛いんでしょう。金平糖みたいですよね。
まさに、インパクト大! 一度聞いたら二度とは忘れないでしょうね。
あ、でも、この草のために言っておきます。このトゲはけして、誰かに意地悪する
ためのものじゃないんです。下向きになっているのは、周りの草や木に より掛かって
生きるため。
なよなよっとしなだれかかる可愛い子。か弱いふりして人に頼り、ちゃっかり生きて
いくタイプです。(^m^) お気をつけあそばせ。
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2005/ 9/28付 「ハナタデ」
タデ食う虫だってこと。
好きじゃなければ出来ないですよ。
私はこの仲間も見分けがつかなくて、
誤まった紹介をしているのではないか、
と忸怩たる思いです。
はい、もちろん自覚しております。
でも、タデはなかなか 食えない草でありますねえ。
見分け、一筋縄ではいかないです。
引き続き、精進いたします。(^v^*)
まあ、素人ですもの、間違うこともご愛敬ってスタンスで、私、
今後も図々しくやっていく所存でございます。(^O^)おほっ