だから並大抵のお天気じゃダメだったのかな?時折、雷まで鳴っていましたね。
今日、お墓参りに行くしかなかった方には、お見舞い申し上げます。足元が悪くて大変でし
たでしょ。明日もぐずつくところが多いようですけれど、お気をつけ下さいませ。
さて、今日の記事は、もう、だいぶ古い写真になっちゃいました。でも、一年待ってやっと
会えたお花です。大好きな小さいマメ科のお花をご紹介します。

萩もエンドウ豆も、そんなに大きな花ではありませんが、こちらはそれ以上のちっちゃさ。
丸っこくて毛深い葉っぱがキュートな ネコハギのお花です。
あんまりメジャーではないのですが、マメ科ハギ属の多年草、ネコハギです。
おなじハギ属の落葉低木に イヌハギというのがあって、
イヌがあるならこれは猫だと名付けられた 細い茎を長く伸ばし 地を這う草です。

つる性なの?と思うほど長い茎ですが、何かに巻き付くことはありません。
葉だけ見るとクローバーと混同しそうですが、お花が違うのですぐに解ると思います。
お花は白地に紫のワンポイントの蝶型花。

旗弁と呼ばれる まっすぐ立った花びらの付け根に紫のポイントが入って、他の花びらの
先(白矢印)には、何もなくて白いだけ。清楚でしょ。
よく似ているのはハイメドハギ。這わないメドハギの変種と図鑑には紹介されています。

中心の茎がしっかりしていて、半ば樹木の仲間のようですが、マメ科ハギ属の多年草。
葉っぱは3枚ひと組で、細長く薄めで毛深くはありません。茎にびっしり付いています。
こちらもちいさな蝶型花ですが、旗弁以外にも紫色のポイントがあるところが(白矢印)
特徴です。

株にも寄りますが、ハイメドハギは枝のような茎に葉も花もびっしり付くのが基本形です。
もう一度見てみましょうか? ↓ ネコハギのお花はこんな風ですよ。

ね、花びらの先は白いでしょ。
他の草が少なくて日当たりの良い場所がお好みで、ネコハギともよく一緒に咲いています。
ハイメドハギが群生している様子はこんな感じ。

公園の芝生を管理している人には、嫌われちゃいそうな姿ですね。(^m^)
この場所に 一緒に群生していたもうひとつのマメ科はヤハズソウ。
葉を引っ張ると矢筈(やはず)の形(Vの字)にちぎれるのが特徴の、更にちいさな
マメ科ヤハズソウ属の多年草です。

ヤハズソウは生えている場所によって、姿がずいぶん違う草で、
草むらで地面を這うかと思えば、
↓ 池のほとりでは、

根元から立ち上がって別の草のようです。
でも、お花はみんなちっちゃ可愛いピンクの蝶型花。

旗弁全体がピンクで、赤い模様が付いていて、竜骨弁と呼ばれる下の花びらの先にも
色が付いている(白矢印)のが特徴です。ネコハギ、ハイメドハギよりも更に小降りで、
肉眼で見るのがちょっと辛いようなちいさなお花が咲きます。可愛いですよね。
あとは、這わないメドハギとマルバヤハズソウを見るのが楽しみです。
雨が上がったら探しに行こうと思います。
ブログ内関連ページ:
2009/ 9/20付 「変わったハイメドハギ」
2009/ 9/15付 「秋の花、さらに」 メドハギ
2009/ 8/30付 「マメ科の花たち」 ネコハギ、ハイメドハギ、メドハギ他
2008/10/ 9付 「野の豆と瓜とムカゴ」 メドハギの実
2008/ 9/26付 「マルバヤハズソウなど」 メドハギ
2008/ 9/13付 「小さなマメ科の花」 ハイメドハギ
2006/10/12付 「マメ科ハギ属の実など」
2006/ 9/18付 「ヤハズソウなど」 ハイメドハギ
2006/ 7/ 8付 「マメ科の葉 いろいろ」