明日まで暑いそうで、秋分の日を境にぐっと気温が下がるって、お天気おじさんは
言ってましたが、はて、先週は週明けから涼しくなると言っていたような…。
ま、暑い日のも今日明日ぐらいまでかなと思い、寝具をたっぷり洗いました。
一気に乾いて良い気分です。\(^▽^)/明日はカーテンでも洗おうかな。
さて、記事の方は秋めいて、野菊を少々ご紹介しましょう。

9/15,隣町の北向きの斜面。斜面の下のやや湿った草地の、猛烈に絡み合ったつるの
陰から、可憐な野菊が顔を出していました。
野菊の見分けは難しいんです。図鑑を見てもそっくりさんだらけでちんぷんかんぷん。
どこをどう見たらいいのか、長い間見て見ぬふりをしてました。
数年前、参考にさせていただいていたブログで、見分けのポイントを特集して頂いたの
をきっかけに、近所で見られる野菊を調べてみたことがあるんです。
うちの近所で見つけられたのはカントウヨメナとノコンギク、ユウガギクと
シラヤマギクの4種。
さぁて、このお花はそのうちのどれかな?

まずはからんだつるをはずして、お花をひっくり返してみます。
ガク(萼)っぽいところ「総苞(そうぼう)」の形や
ちっちゃいうろこ(鱗)のようなもの「総苞片」の形や付き方が見分けのポイントです。
すんなり細長いのがノコンギクで、ころんとお椀(わん)型がカントウヨメナ。
総苞片がくるりんと反り返っているのがユウガギクです。
シロヤマギクはもっとずっとごつい感じで比較するまでもなく、候補からはずれます。
さぁ、どうかな?

むむむ、どっちとも付かない微妙な形。
シーズンの初めの若い株だからかしら、あんまり特徴がはっきりと出ていないようです。
こうなると他の手がかりを探さなくてはなりません。
葉っぱに細かい毛が多くて触るとざらつき、写真に撮ると白っぽく写るのがノコンギクで、
カントウヨメナはどっちかって言うと、ツヤがあるように写る。
ユウガギクの葉の中には、浅く羽状にさける(裂ける)ものがあり、葉の縁のギザギザも
妙に長いのが混ざったりする。
ノコンギクは茎が途中で枝分かれして、ひとつの根からたくさんの花が咲くけれど、
カントウヨメナは花の近くではほとんど枝分かれせず、ひとつの根からひとつの花という
パターンが多い。

…って、あら、もっと決定的な証拠を2つのお花の間で発見。
コレ ↓、花の散ったあとですよね。

タネに長い毛(冠毛)が付くのがノコンギクで、ほとんど目立たないくらいの毛が付くのが
カントウヨメナとユウガギク。
…ってことは、このお花は、去年見られなかったカントウヨメナと言うこと。
カントウヨメナとユウガギクは、タネの綿毛(冠毛)が目立たないんです。
目立つのは、ノコンギクとシラヤマギク。
最盛期の特著がよく出たお花の写真はすでに撮ってありますので、過去記事で
見てみてください。
あんまり特徴がはっきり出ていないお花も見分けられて、
今年はまた、らっきぃ(^O^)v でした。
カントウヨメナ…もう少したくさん咲いてくれると良いなぁ。
今日のおまけ画像は、同じキク科のご近所さん。
夏中咲いてたヒヨドリバナと…。

秋に見るとまた、秋らしい風情に見えるから不思議だなぁ。
そして秋咲くアザミのノハラアザミ。お花の形は違いますが、アザミだってキク科です。

今回は、3つに枝分かれした株を見つけたので撮ってみました。
ひとつめのお花が咲き終わったからって油断しないで、第二第三とお花を用意している
なんて、あぁ、なんて働き者のアザミでしょう。爪の垢でも頂いて帰るか…。爪どこよ。
案の定…というか、猛烈な暑さが遠のいたら、すっかりモチベーションが下がっちゃって、
ブログ記事にも精彩を欠いています。ま、元からそんなにあったのかって言う気もしますが。
しばらくはこんな調子でぐだぐだとやっていきます。
どちら様も夏のお疲れにはご注意下さいねぇ。(^▽^)/
ブログ内関連ページ:
2010/ 7/21付 「ヒヨドリバナと柚香菊」
2009/11/16付 「先週、隣町で」
2009/10/12付 「柚香菊と野紺菊」
野菊の見分け研究
2006/11/10付 「花だんの菊の花」 キク科キク属のお花
2006/11/ 9付 「ユウガギク」 ユウガギクとカントウヨメナ、実の比較
2006/11/ 7付 「カントウヨメナと?」 ユウガギク
2006/11/ 6付 「ノコンギクなど」 シラヤマギクも