安定しました。ふと思い立って、私の実家へ顔を出して、お墓参りにも行ってきました。
両親とはお寺で待ち合わせ。久しぶりにゆっくり眺めたら、いろんな木が植えられていた
んだなって、再認識しました。

祖父母の眠るこのお寺は、450年以上の歴史のある古いお寺です。
周囲の町のたたずまいはずいぶん変わったし、たぶん途中でお寺の建て替えもあったろう
けれど、全体の印象は、今でもあまり変わらないんですよね。
入り口のうっそうとした常緑樹は、スダジイ。隣にはモッコクの葉も、ピカピカしてました。

ピンクの花が咲いている百日紅は、こんなに大きかったのかな。

手前は白いフヨウの花。祖母はフヨウの花が好きだって言ってたっけ。

好きなのに、育てるのは難しいって言っていた様な気がします。
確か、萩の大株もあったはずだけれど、もうなくなっちゃったのかな?
いつも季節のお花をたくさん咲かせてくださるのだけれど、今年のこの暑さでコスモスが
まだ、育っていないのは残念でした。
後ろには大きなタイサンボク。こんなに大きな樹は、そんじょそこらには無いかもね。

つくしんぼみたいな形のめしべ。たいていの樹では、実らずに落ちてしまうのだけれど、
ここのは大きく膨らんでいました。中から赤い実が顔を出すのかな?
大きな木の陰には、関東のお墓には付きもののシキミが植えられていました。
独特な形の実が、木漏れ日を受けて光っていました。

シキミの若い枝を、お花の代わりにお墓に供えるんですよね。
子どもの頃は、家族全員でお参りに来ること、それ自体が大きなイベントで、楽しみに
していたことを思い出します。

大きな法事のある日には、奥のお座敷を控え室にして、本堂でお経を上げてもらう順番を
待ったものです。
よそ行きを着て、兄弟でかしこまって座っていたこと、久しぶりに会う親戚やお坊さんに
緊張しながらごあいさつしたこと。大きな和室、障子越しの柔らかい日差しとお線香の匂いと、
季節ごとの花を思い出します。
お墓へ向かう石畳の道は何も変わっていなくて、そこを通る自分がおかっぱ頭の女の子
じゃないのが不思議なくらいです。

迷路のような道をたどって、祖父母とご先祖さまに手を合わせ、お参りしてきました。
日頃の見守りに対する感謝と、家族の無病息災をお願いしてきました。
今日のような、穏やかな日常が一日でも長く続きますように。
お参りを済ませて、お向かいのおそば屋さんでランチ。食事を終えて、改めてお寺を
正面からながめて、なんにも変わっていないようで、植木がみんな少しずつ大きくなって
いるような気がするなと思いました。
まぁ、それだけ年月も経っていることですし、当たり前なんだけれど、当たり前なことを
しみじみと確認するってこと、あんまり無いですよね。
今回のお墓参りは、自分の中に流れた 長い時間を再確認する良い機会にもなりました。
そうそう、わがふるさとは、東京の下町です。下町と言えば今やコレをはずしては語れません。

東京スカイツリー、本日の高さは461mだそうです。もう、どこからでも見えますよ。
とてつもなく大きな建造物です。
雑木林でよく見かける様な木々についてはまた後日ご紹介します。
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