写真がみんな役に立たなくなってしまいそうですね。
4/4、おだやかによく晴れた日に撮ってきた写真です。
2006/3/7の記事で、芽生えたての葉っぱを見て、花を予想しましたが、
そろそろ咲きそろいましたので、答え合わせと
新しい問題(?)を記録しておこうと思います。
まずは、観察地点の代表選手、ユキノシタちゃん。赤いランナーを出して、殖える気満々です。

3/7の一枚目はカキドオシ。
ユキノシタと一緒に地面を這っていたのに、
4月の声を聞いたら、とたんに立ち上がり出しました。
これこそがカキドオシの特徴です。前回ご紹介した写真はすっかり立ち上がっちゃってましたが、
今回は立ち上がりかけの斜めになっているところを写してきました。

この辺の花は、水色に近い紫色。さわやかな花色ですね。
シソ科らしい花の形ですが、ちょっぴりつぶれ気味の横広がりですかね。
別名はカントリソウ(癇取り草)。
子どもの癇をとるのに使われてきた身近な薬草でもあるんですよ。
葉っぱを揉むといい匂いがすると図鑑には書いてありました。
(例によって試してないけど。(^^;))

花のあとツル状になり、垣根の境も超えてどこまでも はびこるカキドオシ。
来年も会いたいななんて言わなくても会えそうで、ちょっと嬉しいです。
二枚目の葉っぱはムラサキケマン。
実はまだ、本格的には開いていません。
そそっかしいのがちょこっと咲き出したばかりで、そのうちまた登場するかも知れませんが、
こんな感じです。
ケマン(華鬘)というのはお寺の欄間の飾りの事だというのですが、
「鯛釣り草」の名前で花屋さんに並ぶケマンソウの方は、なるほどって思えるんですが、
この花のどこら辺が お寺の欄間飾りに似ているのか よく解らないなと思います。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の
「スプリング・エフェメラル」の項の
日本の代表的なスプリング・エフェメラルの中にムラサキケマンもあげられていました。
結構目立つのに 跡形も無くなっちゃうので、もう生えてこないのかと思っていましたが、
スプリング・エフェメラルなら大丈夫だなと安心しました。
ムラサキケマンの種にもアリさんが好きな おまけ(エライオソーム)が付いているそうです。
今年は種まで見てみようかな。
三枚目はジロボウエンゴサク。
細い茎の先に不思議な形の花をつけます。

ユラユラ揺れて撮りにくいし、色合いが微妙でちゃんと再現できてません。
上の写真はまだ開いていない花。開くと↓こんな形になります。

カキドオシはシソ科ですが、ムラサキケマンとジロボウエンゴサクはケシ科。
スミレのように花の後ろが付きだしているの(距:きょ)が特徴です。
方言でスミレを太郎坊、この花を次郎坊と呼んで、
子ども達が距(きょ)を引っかけて遊んだのが名の由来だそうです。
エンゴサク(延胡索)というのはこの仲間の根っこから作る漢方薬の名前で、
鎮痛剤として利用するそうです。
今年、よくよく意識してみると、
今回の観察場所のジロボウエンゴサクは、あんまり元気が無くて今にも消えてしまいそうです。
もう少し身近で良く見てみたい花だったのに、
カタクリやムラサキケマンは、結構長い間 花が咲いていそうなのに、
シロボウエンゴサクの花はあっという間に枯れちゃいそうです。
来年もまた会えるかな?ちょっと心配です。
いろんな花を見ていたら、また、気になる芽生えを見つけちゃいました。
今度は何の葉っぱかな?

葉脈のところが凹んでる。ギボウシの仲間かな?

つるっとした葉が美味しそう。ホトトギスだったら嬉しいな。

通りかがりのご婦人方は これもカタクリだって納得してたけど、
違うって解る私にも、何の葉っぱかは解りません。
てんてん模様のお洒落さん、あなたはどなた?
カキドオシはまだなので、きょろきょろ探してみます。
をを!ムラサキケマンとジロボウエンゴサクはお近くで見られましたか。
写真に撮りにくい花ですが、記事を楽しみにしていますね。
カキドオシはものすごく はびこっていると思います。
ムラサキサギゴケとかトキワハゼみたいなそっくりさん達が
わんさか出てくる前に見つかるといいですね。