朝、バタバタしちゃっておさんぽには行かれなかったけれど、写真のストックもないので、
午後、ちょっと頑張って隣町の公園まで行ってみました。
華やかに白いセンニンソウが、斜面を彩っていました。

暑くても元気なクズと一緒にご紹介します。
隣町の公園とその裏の北向きの斜面には、センニンソウとクズのつるが、競い合うように
生え広がっている場所があります。
午後の太陽はものすごい強さで、日傘をさして歩いていても、めまいがしそうでしたが、
なんと、あちこちで草刈り作業の真っ最中でした。見るべきものがなくなっちゃうので
普段なら、残念(><)という気持ちが先に立つのですが、今日ばかりは、この猛暑の中でも
作業してくださるありがたさに頭が下がる思いでした。どうぞ、熱中症には気をつけて
くださいね。
さてさて、つる草パラダイスに到着です。
草刈り隊も、まだここにはたどりついていないようで、センニンソウとクズがそろい踏み
してました。

下敷きにされた木はずいぶん迷惑しているだろうけれど、この元気っぷりには励まされます。
白い花がセンニンソウ。
赤紫がクズの花。マメ科クズ属、つる性の多年草。

良い香りです。

斜面の一番下から、大群落を見上げてみます。
となりはセンニンソウ。
キンポウゲ科センニンソウ属、日当たりの良いところに生える つる性の半低木。
遠くからでも真っ白く見えるほどの密度で、白い花が咲いています。

もう少し近づいたら、ほらこんなにいっぱいの花。

何だか…、こんなに咲いていると違う花みたいに見えるなぁ。
ちょっと堅めのつるに、2つずつ向き合うように葉っぱが付いているのがポイント。

茎を巻き付けたり、巻きひげや吸着根を出したり。つる性植物は、種類ごとにいろんな仕掛けで
他の植物を頼りにするんですが、センニンソウのからみ方はユニークで、葉っぱの柄でからみつく
んですよ。

つるの先にはまだまだ、たくさんのつぼみが用意されています。

花びらのように見えるのはガク(萼)なのですが、それが開くと、おしべがいっぱい。

長いの短いの、キレイに開くとこんな感じ。素敵ですね。
おしべの花粉を虫さんたちに託したら、真ん中のめしべが 控えめに開きます。
お庭に置くにははびこりすぎ、街中で育つと邪魔にされちゃうけれど、それでも毎年眺めたい
センニンソウ。

ねぇ、みごとでしょう?
お花のあともタネに付いた毛が、仙人の髭のように見えるそうです。
ブログ内関連ページ:
2005/ 8/24付 「ボタンヅルとセンニンソウ」
2006/ 9/10付 「センニンソウ」