昨夜からの雨は上がりましたが、まだ少し 雲が残る中での式となりました。
腹減った〜!と帰ってきた息子は、いつものように遊びに行きました。
さて、春のみちくさ 第2弾はナズナをじっくり見てみましょう。
今年、生の春の七草を買って、七草粥を作ろうとしたときに、
ナズナの葉っぱって、どんなだっけ?と思ったのがきっかけで、
ちょっと注目してみました。
こうやってね、花が咲いていれば、絶対に見間違えないんですが…

春の野原の常連さん。
ちょっとのっぽのその頭に、白い小花をたくさんのせた姿はおなじみです。
愛ずる菜という意味の撫で菜(なでな)がナズナになったという説や、
朝鮮半島では古くからナジといい、日本では「ナジの菜」からナズナになったという説など
名前の由来にも諸説あるそうです。
漢名は「薺」で、中国では止血剤として用いられたそうです。
ヨーロッパでも痛風や赤痢などの薬になったんですって。
細かすぎてよく見えないそのお花も、カメラをぐぐっと近づけて
よくよく見れば、ほら、花束みたいでかわいいでしょう?

花びら4枚、おしべは6本。
めしべの根元にはもう、あの特徴的な実の原型が 用意されています。
三味線のばちを連想して、三味線ぺんぺん…ぺんぺん草と
呼ばれるようになったそうですが、
白い花びらに包まれた姿を見てると、
ブロンズ色のハートみたいにも見えませんか?

ちょっと暖かみのある色合いの ハートの飾り付き花束。
卒業生の皆さんへ、ささやかなプレゼント♪
おかゆに入れる七草のうちでは、一二を争う味の良さ。
花が咲く前のナズナの葉っぱを見分ける(味わう?)ためには、
葉っぱにも注目せねば。
花が咲く頃のナズナの葉っぱには2種類あります。
地面にに丸く広がっている葉っぱ(根生葉)と
花を支えるクキ(茎)についている葉っぱ。

地面に広がっている葉っぱ(根生葉)は
タンポポと同じようなギザギザの葉っぱなのに、
花を支えるクキ(茎)につく葉っぱはギザギザなしで、
茎を抱くようについています。
よおし、花が咲く前に見分けるなら、
地面に広がっている葉っぱ(根生葉)の方を覚えておけばいいんだ。
良く見ておこう。
そこでごそごそ、今月の初めに撮った写真を出してきて…

(2006年3月2日撮影 )
うわっ、きれ〜い。ナズナの葉っぱって、こんなに綺麗だったの?
念のため、一枚目の写真と見比べてみても…ああ、本当だよ。
今までいかに見てこなかったのかを実感しつつ、もう一枚。

こういう風に細かく切れ込んでいる方が味がいいんですって。
それにしても、複雑で綺麗な形ですよねぇ…。しみじみ…。
でも…、あっ!味見用に、少し摘んでくれば良かった。

おまけ画像はイヌナズナ。黄色い花のナズナです。
”イヌ”ってつくから、食べても美味しくないのかな?