そんなにやっていないのに汗だくになりました。買い物に出たときも、あまりの日差しの強さに
くらくらしちゃいました。これからどんどん暑くなるんですねぇ。頑張ろう。
さて、今日の写真はそんな暑い道ばたで元気に咲いちゃって、少し困られている2種の帰化植物を
ご紹介します。

まずはこの花、暑い季節に毛深い巨体。欧州出身、ゴマノハグサ科のビロードモウズイカです。
昔の名前はニワタバコ。明治の頃、花だんに植えるために持ち込まれました。でも、夏は雨の降らない
地中海気候に慣れた花。日本のお庭では居心地が悪かったようで、逃げ出して荒れ地で咲いてます。
車が行き交う道ばたや河原の土手の上の方なんかで、ちょっと旺盛すぎる繁殖力で、そう言う場所を
管理する人たちには迷惑かけているようです。

まぁ、あっという間に葉っぱを広げるし、暑くても寒くても平気でどんどん育っちゃうし…

あっという間に2m超えちゃうし…。 でかくって邪魔ですわね。(^^;)

葉っぱは毛深くてビロードの手触りで、50cmほどに成長します。
「モウズイカ」というのは毛深いおしべの花糸(蕊:ずい)の花という意味らしいです。

今回検索していたら、「マレイン」という呼吸器疾患に効くハーブとして紹介されていました。
こんこん咳が出るときに、葉っぱを乾かしてお茶にして飲んだんですって。
ちょっと邪魔なほど大きくなりますが、役にも立つし、元は花だんのお花のビロードモウズイカ。
夏中咲いてます。
もっともっと嫌われちゃうのは、ワルナスビ。北米出身、ナス科ナス属の帰化植物です。

お花は白かったり、薄紫だったりして、そこそこ綺麗なんだけれど。

とにかくトゲだらけ。他の花なら可愛いはずの新芽もつぼみの近くもトゲトゲ。

葉っぱの上にも…

裏にも鋭いトゲがこれでもかってくらいに並んでいます。

こんなにトゲトゲしているなんて、よっぽど食べられたくないんですね。
しかも、草全体に毒を含んでいて、家畜が食べると中毒死しちゃうことがあるそうです。
花の後は黄色いプチトマトのような実は、悪魔のトマトって呼ばれるんですって。
種で良く殖える上に、地下茎でもどんどん殖えて、しかも、草むしりで取り除くとちぎれて、
ちぎれた地下茎の数だけ殖えちゃうと言う、とてもやっかいな雑草です。
夏の草むしりの際には、ご迷惑かけます。トゲにお気をつけ下さいね。
それにしても…こんなに武装している草のふるさとって…どんな環境だったのかしら?
ちょっと見てみたくなりますね。(^m^)ふふっ。
今日のおまけ画像は葉っぱを広げ始めたタケニグサ。

夏草ぞくぞく、日向の道ばた。今年の夏はどんなかな?
ブログ内関連ページ:
2009/ 7/ 5/付 「ウツボグサなど」
2006/ 6/30付 「ニワタバコ」
2009/ 9/ 7付 「丸葉アメリカ朝顔 色の変化」
2009/ 8/29付 「ツルボとワルナスビ」