思うまもなく雪になりました。さすがに我が家の周りでは、積もるほどには降りませ
んでしたが、一日中、雪になったり雨になったりで気温が上がりませんでした。
冬芽特集は終わりにしようと思ったのですが、この時期、他に被写体がないんですよね。
で、結局、冬芽。(^^;)

こちらはよく晴れた日の公園の大きなキリの木。細かい茶色のツブツブは初夏に咲く
つぼみです。黒っぽく写っているのはもタネをこぼした実のカラです。
ここのところ、いつもおさんぽしている公園では大きなキリの木が、相次いで切り倒さ
れてしまいまして、ちょっと寂しい思いをしているのですが、この木は健在で、
夏にはセミの抜け殻をたくさん宿します。

今は、こんな風な姿で、茶色くけぶっています。
2006/ 1/18付 「キリの枝先(秋から冬)」
大きくなる木のとは思えないほど小さなタネが風に運ばれて、園内の他の場所で芽を
出していましたので、直径2cmほどの幼樹の葉痕を写すことが出来ました。

ハイ、これがキリの木の 大きな葉っぱが落ちたあと(葉痕)と、夏に大きな葉っぱになる
冬芽です。うっすらと笑っている顔が見えるような見えないような…。(^v^)
こちらの赤いのは、カエデの仲間アメリカハナノキの おばなのつぼみです。

葉っぱが対生、実がプロペラ型…が、カエデの仲間の印ですが、枝まで律儀に対生して
います。

短い枝の先のつぼみは、おしべばかりのポンポン飾りのようなお花になり、緑の葉っぱ
がでる前に木を真っ赤に彩ります。その姿が目立つので名前が「花の木」なんですよ。
2009/ 3/30付 「公園の春、経過報告」 アメノカハナノキの花
オスの木とメスの木に分かれる(雌雄異株)のですが、メスの木の方は花数が少なくて
もう少し素っ気ない感じの冬芽です。

メスの木には真っ赤なプロペラ型の実が付きます。それもまた、可愛いものです。
こちらも晴れた日のアカシデの枝。毎年撮ってますが、姿の良い枝ですよねぇ。
ほれぼれします。

シデの仲間はよく似ていますが、まぁ、これは、アカシデとわかって 毎年、眺めている
木ではありますが、もうひとつ、アカシデの特徴がよくでています。
それは枝の途中のトゲトゲした固まり。
あれ、アカシデによく付く虫こぶなんです。アレが見えたら、アカシデかな?って。
あとは近づいて確認するんです。(^v^)
2005/11/10付 「シデ三兄弟 アカシデ」 基本情報

冬芽をアップで撮ってみました。すんなり赤くてつやつやです。
これがお日様の光をよく弾くので、雑木林でもきらっと光って目立ちます。芽吹く様子も
綺麗で、楽しみな冬芽です。
こちらは公園の外、およその花だんの猛烈にトゲトゲな枝。

赤い実がドライフルーツになっていますが、これ、バラの実のお仲間、ハマナスです。
2009/10/23付 「色付く赤い実」
毛深い…じゃなくてトゲまみれ。トゲの根元に小さくて赤い冬芽が、半ば埋もれています。

こんなにしてまで何を守っているのかな?
最後は曇りの日のアキニレ。

夏から秋までのんびりしていて、秋風立ったら慌てて花と実を用意する…お尻に火がつく
までは、なんにもしないのんきやさん。その のんきやさんがやっとこ付けた実が、
まだ少し枝先に残っています。
か細い枝には可愛い冬芽。

これがまた、お寝坊さんなんだ。ゆっくりお休みのんびり屋さん。
またあとで会おうね。
ブログ内関連ページ:
キリ
2006/ 1/18付 「キリの枝先(秋から冬)」
2007/ 3/24付 「街で見かけた冬芽」
アメリカハナノキ
2009/ 3/30付 「公園の春、経過報告」 アメノカハナノキの花
2006/ 3/17付 「木に咲く赤い花 その1」
2009/11/22付 「紅葉アルバム2009 その1」
アカシデ
2009/12/ 1付 「シデの葉、更に」 紅葉
2006/ 3/25付 「春の枝先(いろんな木)」 花
2005/11/10付 「シデ三兄弟 アカシデ」 基本情報
ハマナス
2009/10/23付 「色付く赤い実」
アキニレ
2009/12/14付 「秋楡と箱根空木」 実と黄葉
2009/ 9/24付 「9月の花木」 花
2008/12/ 4付 「お気に入りの紅葉」
2007/10/ 4付 「アキニレの花」