2010年01月29日

枝振り観察ツアー 2010

昨日の雨もたいしたことなく、乾燥した晴天が続いています、うちの方。
ガスレンジやファンヒーターに、警報用のセンサーや自動消火装置が付いて、以前
よりずっと安全になっているはずなのに、あいかわらず火事のニュースが多いです。
乾燥気味の地域の方は特に、火の元には十分ご注意下さいね。


さて、今日の記事は主に 月曜日に隣町の公園で撮って来た写真から。
葉っぱがみんな落ちちゃった雑木林、年に一度の枝振りを観察する絶好の機会です。

10_0129_zokibayasi.jpg

一年ぶりの 枝振り観察ツアーに出掛けました。




去年の記事は ↓ こちら。

2009/ 1/14付 「枝振り鑑賞会」

葉が落ちて枝ばかりになると、その木の構造がよく解ります。
日の光、風、雨の水…その木がなにを一番欲しがっているのか解るような気がします。
冬の穏やかなお天気の日に、青空バックの木の枝を 眺めに出掛けてみませんか?



1枚目の写真は隣町の公園。裏側の「北向きの斜面」へ通じる谷の 一番下で見上げた
写真です。ここの主のような大きな木は、ムクノキ。

10_0129_mukunoki.jpg

葉っぱがいっぱいあった頃の写真はこちら ↓

2008/11/28付 「雑木林で…」

HP>おなじみの木>山の木>「ムクノキについて」

谷を大きく覆うように枝を張り、葉っぱを並べていた大きなムクノキ。そんなことしたら、
他の木に陽が当たらない? 
いえいえ、大きな木の陰には 陰らしく、そんな場所の好きな木がどっさり生えて居るん
です。真夏でもひんやりしてる素敵な日陰、冬の間だけ、弱い日差しが降り注ぎます。





隣町の公園の木は、大きなものが多いんですよ。
その大きな木の こちらはコナラとクヌギの林です。

10_0129_kona_kunu.jpg

クヌギの冬芽自体は ↓ 去年の暮れのうちから動き見せていましたが、

2009/12/18付 「冬芽 そろそろ」

今回は、もっと大きな視点で全体のバランスや枝振りを見てみましょう。
上の写真、奥がほっそりどんぐりのコナラで、手前がまん丸どんぐりのクヌギです。
枝と、枝に付いているものの密度が違うの、解ります?

コナラの枝はずいぶん すっきりさっぱりしていますよね。

10_0129_konara1.jpg

ハイ、こちらが ↑ コナラばかり生えている方。細くて細かい枝が、すんなり上に
伸びています。

今どきの枝の先を ↓ もうちょっと拡大してみると…

10_0129_konara2.jpg

しゅっしゅっと伸びた枝の先に、冬芽が固まって付いていますね。
あの枝先に、葉っぱがまとまって付くから芽吹きの時に、すぼめた傘のような形に
葉が開くんですよね。


こちら ↓ は枝先が賑やかなクヌギ。

10_0129_kunugi1.jpg

クヌギの大木を今撮ると茶色の霞がかかって見えますね。

10_0129_kunugi2.jpg

枝の先 ↑ には動き始めちゃった茶色の花の芽が、いっぱい付いてます。

あ、でも今日は 芽じゃなくて花でもなくて 枝に注目。
クヌギの枝は直線的ですね、コナラに比べたら。がっしりしっかり 三角錐の形に
枝を立体的に組み上げています。


コナラもクヌギも風媒花なので、風に花粉を飛ばしたり、風から花粉を受け取りたくて、
いつでも、まわりに有る何よりも高くなろうと頑張る木です。 

それなのにやっぱり、コナラとクヌギでは、枝振りには個性がでますよね。
そんなところも面白いです。

2006/ 3/ 8付 「コナラとクヌギの冬芽」

HP>おなじみの木>山の木>「コナラについて」
HP>おなじみの木>山の木>「クヌギについて」



落葉樹じゃなくても枝振りや葉の付き方の気になる木がありました。

10_0129_kusunoki1.jpg

こちらは大きなクスノキです。
一抱え以上はある幹に寄りかかって、頭上の枝振りを写真に撮ってみました。

枝が何本もありますが、途中に葉が付いていることはほとんど無く、内部には
巨大な空間が広がっています。

10_0129_kusunoki2.jpg

葉っぱは ↑ 枝の先に効率的に並んでいます。

大きなクスノキって、横から見るとちょうど野菜のブロッコリーのような形じゃない
ですか、でも中は すかすかで、表面が葉っぱで出来たドームのようになっているん
ですね。

こういう木って、落葉樹に多いです。でも、常緑樹にもあったんですね。
たぶん、お日様が大好きな葉っぱなんだな。
お日様にあたれない葉っぱは無くなっちゃうんだな。効率重視…なのかな?



最後は紅葉も ↓ ご紹介した アオハダとアカシデの今の様子。

2009/12/ 2付 「紅葉と青空」 アオハダとアカシデの紅葉

10_0129_ao_aka.jpg

パッと見、分かりにくいかもしれませんが、右の木がアカシデで左の2本がアオハダ
です。

アカシデは枝先の細かい芽が特徴で、アオハダは短枝が並んでいるところが特徴です。

10_0129_aohada.jpg

↑ ね、長い枝に、中途半端な短い枝がたくさん付いているでしょう?
こっちがアオハダです。

この短い枝に毎年葉っぱが付いて、そのたび少しずつ長くなっていくんですよ。
短枝に並ぶ 葉っぱの落ちたあとを数えれば、その枝が何年ものなのか解ります。

ちゃんと調べていけば、その木がいつ頃芽生えて、どの枝を何年前に出して…って、
木の生涯をさかのぼっていくことが出来るんでしょうねぇ。

2009/ 5/15付 「アオハダなど」



綺麗な青空、葉っぱが落ちて明るさを増した林。風のない穏やかな日が、
枝振り観察ツアーの出発日です。今度の週末なんか…いかがでしょう?(^^*)





ブログ内関連ページ:

2008/11/28付 「雑木林で…」 ムクノキ

2009/12/18付 「冬芽 そろそろ」 コナラとクヌギ
2009/12/13付 「散り残りの葉っぱ」 コナラとクヌギ
2006/ 3/ 8付 「コナラとクヌギの冬芽」

2009/12/ 2付 「紅葉と青空」 アオハダとアカシデの紅葉
2009/ 5/15付 「アオハダなど」 花


枝振り観察
2009/ 2/ 1付 「冬の枝と青い空」
2009/ 1/14付 「枝振り鑑賞会」

2008/ 2/28付 「ミズキの枝振り」
2008/ 2/17付 「青空と枝と冬芽 2」
2008/ 2/16付 「青空と枝と冬芽 1」
2008/ 1/ 6付 「青空と落葉樹」

2006/12/30付 「冬のこずえ」
2006/ 2/22付 「「対生」っていうこと」
2006/ 2/20付 「エゴノキの枝と冬芽」
2006/ 2/19付 「枝振り観察ツアー」
2006/ 1/24付 「冬のこずえの様子」



posted by はもよう at 15:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クヌギとコナラって、いろいろな本などでもワンセットで出てくる雑木林の代表のようですが、なぜか根岸森林公園はコナラばかりなのです。寂しいです。
Posted by ディック at 2010年01月30日 20:28
ディックさん、こんばんは。
ああ、そう言えばそうですよね。
クヌギがない代わりにミズナラがあるんでしょうかねぇ?

うちの近所では、自然にそうなるのか、わざと植えたのか、
大抵の場所で混在していますねぇ。

根岸森林公園の管理人さんに聞いてみたいですね。
どうしてクヌギを植えないのか。(^v^*)
Posted by はもよう at 2010年01月31日 00:31
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