2006年02月24日

センダンの葉痕と種

先日、時々コメントを下さる くろねこさんのブログ「里山再生計画」
(双葉より芳し…くないほうの)センダンの葉痕が紹介されました。
これならうちの近所にもあるぞと、早速、出かけて写真を撮ってきました。

06_0224_sendan1.jpg


それから、いつまでも枝にぶら下がっている、あの、黄色い実。
「数珠の玉にする」と図鑑に書かれていた”たね”を見てみようと一握り拾ってみました。
中身は、結構 意外な形でした。でも、それは”たね”ではありませんでした。

翌日のくろねこさんの記事「センダンの実」を読んで、びっくり!

びっくりの内容とその後の(私にとっては)大発見!の詳細は、↓この後で。


06_0224_sendan2.jpg

写真を撮りに行ったのは、初めて出会ったセンダンの木。
もう壊されちゃった建物の 庭に残っていた木ですから、
いつ切られてもおかしくはなかったので、再会するまでドキドキでした。

確かに切られては居ましたが、辛うじて、葉痕を写真に撮れるくらいは
残っていました。
切り株から伸びたひこばえの葉痕。おそらく、これが最後の姿…ですね。

06_0224_sendan3.jpg



センダン、「楝:あふち」の名で万葉集にも登場するほど、
昔から人々となじみの深い木です。
実は薬にし、核は数珠の玉にし、樹皮からは駆虫剤を作り、
木材としても、建築、家具、楽器、下駄などに使われたそうです。

双葉より芳しい方のセンダン(栴檀)は、白檀のことだそうで、
南国の植物なので、日本の野山では育たないそうです。
まぎらわしいこの名前は、
「千の団子」や「千の玉」が変化したものと言われています。

06_0224_sendan5.jpg (樹皮と実の様子)

でも、私の家の近所で、この木が植えられているのは、学校と神社の境内。
ぜ〜ったい!白檀と間違えて植えちゃったんだと思います。
この木を見上げて、
「う〜ん、やっぱり、栴檀は双葉より芳しだねえ。」
「え〜!?どこがいい匂いなんですか〜?」なんて言いあっていたら
笑っちゃうぞ〜。

05_0603_sendan.jpg (2005年6月3日の日記より)

6月に薄紫の花が咲きます。ちょっと目立ちませんが、なかなか綺麗な花ですよ。
この花が終わって、実が付くんですが、この実、いつまでも残っていますよね。

で、実を拾ってきて、果肉を洗い流してみました。
結構しつこく残っていたので、古歯ブラシでゴシゴシこすって
中身を取り出しました。

一晩おいて、白っぽく乾いた姿がこれです。

06_0224_sendan6.jpg

意外でした。
「数珠の玉」って書いてあったから、丸いものとばかり思っていました。

へんてこな形の”たね”が出てきたので、面白いなぁ〜とそれで満足していました。
ところが、その日アップされたくろねこさんの記事で、センダンの実の
”5〜6室に分かれた核果の各室に1個ずつ種子が入っている”事が解りました。
え〜っ!?これ、種じゃないの?

”核果の各室”ってどういう事かよく解りませんでした。
核果って、図鑑では 桃の種が紹介されていました。
胡桃 みたいなものと思っていました。固い殻に包まれた大きな種だと思っていました。
それなのに、
”各室に一個ずつ””5〜6個の種”が入ってる??え〜っ!?



割ってみました。固くて 割るのに骨がおれましたが、割ってみました。

06_0224_sendan7.jpg

なんか入ってたよ。

6番目の写真。上から見た時に5〜6箇所 出っ張って見えたところ、
ひとつひとつに細長くて茶色いものが入っています。

取りだしてみました。ほんとだ…種だよ。

06_0224_sendan8.jpg

はい、皆さん。これが、センダンの種です。

くろねこさんのお話だと、春になって、芽を出さなくちゃ♪という頃になると、
この固い殻(核果)がバラバラになって、種が外に出てくるそうです。

守り、固いのね、センダン。



いやはや、驚きました。
実だけ見て、わかった気になってちゃいけませんね。
核果は大きな種じゃなかったんですね。またひとつ覚えましたよ。

「里山再生計画」のくろねこさん、ありがとうございました。
この記事をご報告トラックバックしますので、よろしくお願いします。


posted by はもよう at 21:18| Comment(18) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
新しい発見のあるブログでした! と、なかなかの研究成果です。
なお、花をはじめてみました。意外とかわいいものですね・・・。
Posted by nakamura at 2006年02月24日 23:22
とても面白く勉強になりました。
前にセンダンの木を見たとき名前が分からず、手がかりのために実を持って帰りましたが、核果まで分解はしませんでした。
雪の結晶のような六角形になっているのも興味深いですね。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2006年02月25日 14:43
このように掘り下げて書いてくださるととても参考になります。
花や核果、種など初めて見るものばかりで勉強になりました。
私もはもようさんに見習わなくっちゃ!
Posted by 海華 at 2006年02月25日 18:37
すごいね〜、がんばって割ったんだ〜(笑)。
せっかく種を出したんだから、暖かくなったら植えてみましょう!
センダンの幼木はかわいいですよ〜。
幹が細くても、ちゃんと可愛らしい葉痕も確認できますよ。
Posted by くろねこ at 2006年02月25日 20:25
nakamuraさん、こんばんは。
へへっ、生きていくためには何の役にも立たない知識ですが、
また、新しいことを知ってしまいました。(^^;)

背が高くて、葉っぱだらけの木の中に咲くので、
花は、綺麗な割には目立たないんですよ。
どこかで会えると良いですね。
Posted by はもよう at 2006年02月25日 22:15
おーちゃんさん、いらっしゃいませ。
核果、思いもかけないカタチでしたでしょう?
雪の結晶…あ、そうですよね。

実の分解は、ものによってかぶれることもありますから、
気をつけなくちゃいけないのだけれど、
こんな発見があると、次々試してみたくなっちゃいます。
おーちゃんさんも、今度センダンの実を見かけたら、
むいてみたらいかがでしょうか。(^^)
Posted by はもよう at 2006年02月25日 22:20
海華さん、こんばんは。
見習わなくても…(^^;)
海華さんとブログはそのままで十分素敵ですから。

葉っぱも好きなんですけどね(奇数羽状複葉だし)…。
今はまだ出てないですね。
目立たないけど、綺麗な花なんですよ。
初夏に咲きます。見ていただけるといいなぁ〜。
コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2006年02月25日 22:26
くろねこ先生(^o^)/、
レポート こんな感じにまとめてみました。これでイイですか?

核果、頑張って割りましたよ〜。
ドライバーつっこんだだけですが…。(^^;)←乱暴者

よ、幼木、可愛いんだ。ううっ、見てみたい。
でも蒔く場所がないですよ。
う〜ん、仕方ない。落ちた種が芽吹いてないか探してみます。

いろいろお世話になりました。また、教わりに行きますね。
よろしくお願いします。(−−)ぺ( _ _ )こ(*^^*)り
Posted by はもよう at 2006年02月25日 22:35
●せんだんの木、覚えたてです。
ブログに写真を載せたら、名前を教えてくださったので、しっかり覚えました。
いつも行く散歩道の近くに、野生の木があちこちに生えています。
黄色の実が美しいですね。

近所の空地にも小さな木がいっぱい育っています。
切られてばかりですが、がんばっています。
うちの植木鉢にも飛び込んでました。

同じような、ハートマーク(お猿の顔みたい)のUP写真、わたしも撮ったばかりです。

はもようさん、ありがとうございました。
とてもたのしい勉強ができました。


Posted by るな at 2006年02月25日 22:40
ああ、行き違い。

るなさん、こんばんは。
記事を投稿している間にすれ違っちゃったみたい。
残念〜。

葉痕って言う 葉の落ちたあと が可愛くて、この冬は
木の枝を見つめて暮らしています。
るなさんも写真に撮られたんですね♪
明日の記事になるのかな?(^^)

コメント、ありがとうございました。
Posted by はもよう at 2006年02月25日 23:03
☆またまた勝手ながら、
はもようさんのお知恵を
リンクさせていただきました。
いつも事後報告ですいません。
(常習犯ですね)
Posted by るな at 2006年02月26日 11:19
るなさんのところから失礼します。
せんだんの木についてありがとうございます。
3月1日私の町は福山市に合併します。
その福山市の木が「センダン」です。調べなくてもここまで調査があるので助かりました。
少し皆に自慢できます。
Posted by 自然を尋ねる人 at 2006年02月26日 16:21
るなさん、いらっしゃいませ〜。
いいんですよぉ。いつでも つこうとくれやす。←偽京弁

るなさんがご覧になった葉痕は、私が見たのとは表情が違って面白いですね。
幼木は可愛らしいそうですよ。草の間とか、ちょっと覗いてみませんか?
Posted by はもよう at 2006年02月26日 22:38
自然を訪ねる人さん、いらっしゃいませ。
お名前はかねがね、るなさんのブログなどで拝見していました。
ようこそおいで下さいました。

福山市はセンダンの木が市の木なんですか。
こんな調査で良かったら、皆さんに話してあげてください。
ついでに、核果を集めてお数珠を作るのもイイかも知れません。

双葉より芳し…くなくても、白檀の代役でなくても、
もともと素敵な木なので、皆さんに
センダンの良さをわかってもらえたらうれしいです。

コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2006年02月26日 22:50
はじめまして。
関西在住の、みーと申します。
お友達が見付けた種のことを調べていたら
こちらのサイトにたどり着きました。
大変よくわかるレポートで、とても参考になりました。
ほんとうにありがとうございます。
勝手ながら、わたしのブログに、記事をリンクさせていただいたのですが
ご都合が悪いようでしたら、お申し出いただければと思います。
よろしくお願い致します。
記事は、↓こちらです。
http://mie0123.blog44.fc2.com/blog-entry-1008.html
Posted by みー at 2009年11月22日 09:27
みーさん、はじめまして。
トラックバックピープルで、時々記事は拝見していました。
このたび、私の記事がお役に立ったようで(^^#) なによりでした。
記事の中でもご紹介いただきましてありがとうございました。

こんなことに興味を持つのは私くらいかなと思っていましたが、
他にもいらっしゃることが判って、嬉しいです。
良かったらまた、遊び来てみてくださいね〜。(^▽^)ノ
Posted by はもよう at 2009年11月22日 17:31
職場が保育園で、転勤しても、どこの園庭にも種が落ちていて、変わった形で気になって、いましたが、やっと、おかげさまで解決。きっと鳥が実を食べて、種を落としたのですね。
センダンの木、そのものも公園等で見かけるのですが、実の中身の種までは知りませんでした。センダンの木、そのものも好きなので、自分の家で育ててみたいです。
Posted by 八田 千賀子 at 2014年02月02日 01:44
八田 千賀子さん、初めまして。
そうですか、保育園にはセンダンが付きものなんですね。
気になっていたことの解決にお役に立てて嬉しいです。

殻斗は固くても、芽吹こうと思ったら割れて中から
タネが出てくるそうで、
芽吹く姿もとっても愛らしいそうです。
ぜひぜひ、育ててみてください。
Posted by はもよう at 2014年02月02日 22:09
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