2006年02月22日

「対生」っていうこと

昨日も曇り空でした、我が家の方。
雨こそ降りませんでしたが、薄雲に覆われて、見た目はとっても寒そうな一日でした。
でも、気温は14℃まで上がりましたし、
寒いって言っても、もう、たいしたこと無いなぁ〜と言うのが実感です。


さて、「枝振り観察ツアー」も、調子づいちゃって3日目です。
今日のキーワードは「対生」。
まずは、青空に 細く直線的に伸びる枝が美しいカツラから。

06_0222_katura1.jpg


カツラは日本にしか自生しない木。
中国で「桂」と言ったら、金木犀や月桂樹などの常緑の木のことですよ。

鋭角に斜上する細い枝に、ふたつずつ並んだ赤い芽がアクセント。
春先は、枝も赤いが芽も赤い。やがて咲く、花もまた、赤いんですよ。
咲いたらご紹介しますね、お楽しみに。

06_0222_katura2.jpg

カツラの木は、葉っぱが付いているときも、とってもきれいなのですが、
枝振りもすごくオシャレです。
最近、マンションや公園、街角のワンポイントとして植えられることも多くなりました。
すんなりした若いカツラの木は、本当に都会的で洒落た立ち姿ですよね。


枝振りの特徴は、「対生」。
葉っぱが ふたつずつ向かい合って付く様子を表すときに、
図鑑に書いてある言葉です。

昨日ご紹介したエゴノキが、たがいちがい(互生)のジグザグなら、
こちらは「対生」、いつでもどこでもふたつずつ。

まぁ、枝の途中の葉の芽には、多少ずれているのもありますが、とにかく「対生」。
そして、枝の一番先端の芽も、また、ふたつ並んで付くんです。

06_0222_katura3.jpg

ブタさんの足先みたいな、牛さんのひづめみたいな、可愛い形。
じっと見ていると、とぼけた顔のお馬さんにも見えてきます。
枝の一番先の芽が、ふたつ揃って枝を出した結果が、この樹形 らしいです。

ええっと…、難しい言い方だと、
『カツラは仮頂芽型で、頂芽は発達せず、側芽が次の春には分枝して枝に成長する…』
んですって。…意味わかります?私にはまだ ぼんやりとしか解らないので、
そのうち、「ああ、このことか!」と、言える写真が撮れたら載せますね。(^^;)



街中で見かける分には、すんなり細いカツラでも、樹齢を重ねて来ると、
それはそれなりに風格が出てきます。
山に自生するカツラの古木については、
happyislandさんのブログ「種山ヶ原森林公園へ」
「種山ヶ原樹木図鑑」の記事に詳しく紹介されています。
2005/6/29付 「カツラ」
お山で、幸せそうに生きているカツラの姿もぜひ見ていって下さいね。



「対生」と言ったら、このマユミ。

06_0222_mayumi1.jpg

ほら、冬芽だってちゃんとふたつずつ並んで付いているでしょう?
枝まで、ほら、この通り。

06_0222_mayumi2.jpg

幹からにょきっと両方へ…角度を変えて今度はこっちから にょきっと
…あれれ?何だか不思議な姿になってきました。
へえ〜、マユミの木ってこんな枝の付き方をしていたんですね。



お仲間の条件のひとつが「対生」なのは、カエデの仲間。
街路樹に良く使われるこのトウカエデも、
葉っぱは、五つに分かれる形にこそなりませんが、ふたつずつ向かい合う「対生」。

06_0222_tokaede1.jpg

ほらっ!見事にみんなふたつずつ向かい合わせで…やっぱり、枝までも「対生」。
微妙に角度が付いて…?…え?少しずつ回転していますよ。

もう少し大きな木の枝で見てみましょう。
カメラを幹にぴったりくっつけて撮影。
大きな木にもたれながら見上げていると思って見て下さい。↓

06_0222_tokaede2.jpg

トウカエデの枝、ふたつずつ向かい合った上に、90度ずつ回転して付いています。
面白い姿ですね。何だか目が回りそうですが…。


トウカエデ、漢字ではよく「唐楓」と書かれていますが、
「唐」の国では、「楓」の字が意味するのは別の木のこと。
日本人がカエデと呼んでいる木には「槭」(セキ)の字が使われます。
漢字にした時点で矛盾しているんですよね…。

それよりも、この独特の付き方をした枝に 葉っぱが付くんですよ。
私には、空に向かって、
「唐」ならぬ「塔」が いくつも立ったように見えるんです。
だから、自分の中では、この木は、”塔カエデ”。(^^)

もともと、紅葉っぷりがとってもお気に入りの大好きな木なんですが、
枝振りの面白さを見て、ますます気に入りました。



葉が「対生」に付くからといって、必ず枝まで「対生」に付くとは限らないのですが、
枝まで「対生」な木は、こんな表情になります。
前回の「互生」のジグザクとあわせて、
枝を見上げるときのポイントになるんじゃないかなと思いました。


いやぁ、「枝振り観察ツアー」♪ 収穫がいっぱいでした。
皆さんのお宅でも、今度、ツアーを企画して回ってみてはいかがでしようか?
思いがけない発見があるかも 知れませんよ。



ブログ内関連ページ:
2005/9/26付 カツラの黄葉
2005/12/20付 マユミの実


posted by はもよう at 09:29| Comment(8) | TrackBack(1) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやぁ、おもしろい。
自分では作れそうもないので、このシリ−ズをもっと続けてください。
Posted by ひろし at 2006年02月22日 18:20
枝が対生だと面白い形が出来ていきますね。
トウカエデはテレビアンテナがくっついているようにも見えます。
イイギリを下から見てきました。なるほど車輪ですね。
ありがとうございました。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2006年02月22日 21:10
ひろしさん、こんばんは。

おもしろがっていただけて、光栄です。
本当はもっとちゃんと学問的に
解っている人に教えていただきたいところですが、
ま、とりあえず、素人目に見て面白かったものを載せました。
また見つけたらご紹介しますね。

ひろしさんの見つけものも楽しみにしています。(^^)
どうぞよろしくお願いします。
Posted by はもよう at 2006年02月22日 23:10
おーちゃんさん、こんばんは。
トウカエデ!今回、(私の中では)一番のスクープですよ。
紅葉が好きで、葉が色づくところばっかり見てたから、
枝がこんなことになってるなんて、全然気がつきませんでした。
そういえば、アンテナにもこんな形のありましたよね。(^^;)

イイギリの、車輪状に広がる枝を見て下さったんですね。
素敵な枝振りでしょう?よかった(^^*)

コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2006年02月22日 23:15
こんばんは。
テーマを決めて観察散策、いいですね・・・。難解なことは分かりませんが、文字と絵で、ははあん、と。
Posted by nakamura at 2006年02月23日 00:47
nakamuraさん、こんばんは。
私も 難解なことはわかりません。
図鑑の説明を読んでも ちんぷんかんぷんな時には
実物を見て、埋め合わせします。

で、図鑑に載っていたことが少しわかると、嬉しくなって人に話したくなります。
…ただ、普通の人はこんな話、おもしろがって聞いてはくれません。
こんなとき、ブログって便利ですよね。(^^;)

興味がわいたとこだけ見て、あとは読み飛ばしてくださいね。
コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2006年02月23日 21:26
はもようさん、ご無沙汰でした。お久しぶりご挨拶TBさせていただきました。

そちらはすっかりと春の気配に包まれていますねぇ〜!ブログは「今」の状況を比較できるから、こんなに違うものかと驚いています(^O^)/

カタクリいいなぁ。僕も早く逢いたいです。
Posted by happyisland at 2006年03月14日 01:38
あっ!happyislandさんだ。
冬眠からさめたの?…じゃなくて、お仕事一段落したのかしら?
お久しぶりで〜す。

こっちには春が来てます。もうカツラの花も咲いちゃいますよ〜。
そちらはもう少し雪景色なのかしら?

nekogusuさんや、tama-17さんの記事は読んでましたが、
お久しぶりのhappyislandさんの記事を見に、あとで伺いますね〜。
Posted by はもよう at 2006年03月14日 11:43
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Excerpt: 【クリックすると拡大します】 せせらぎの広場から水辺の広場へ向かう途中に佇むカツラの大木。一体どのくらい長い間、同じ場所からこの森を見つめ続けてきたのだろうか? ■カツラ科カツラ属 ■学名:Ce..
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Tracked: 2006-03-14 01:34
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