2009年11月28日

トウカエデの紅葉

午前中は素晴らしくいお天気でした、うちの方。でも、用事があって慌ただしく出掛け、
帰ってきてから洗濯物を出したら、雲が広がって…。
ああ、また今日もお日様に遊ばれてしまったのでした。(しゅん)

さてさて、今日ご紹介するのは、近所のトウカエデ。隣町の北向きの斜面のてっぺんに
一本、公園の中に一本、そして我が街の街路樹に…何本も。←数えきれず。

09_1128_to_kaede01.jpg

それぞれの場所で少しずつ 異なる表情を見せてくれるトウカエデをご紹介します。





ハナミズキ程度の そんなに大きくならない木で、枝先だけ赤やオレンジに染めた
黄色い葉っぱの木を街角で見ることはありませんか?
樹勢が強くて紅葉が美しいことから、最近、街路樹として利用されることが増えて
います。
私が都内に住んでいる頃、結構お気に入りの並木で、通勤のバスの中から、日々、
色付いていくのを楽しみに眺めた覚えもありますよ。

でも、郊外に住んで大きくなったトウカエデが身近になって、自分が都会で見ていた
木とは、ずいぶん違うことに気づいたので、そんなところも比較しつつご紹介します。


まずは、隣町の北向きの斜面のてっぺんの一抱えもある大木から。

09_1128_to_kaede02.jpg

大きな木です。大人ひとりでは抱えきれないほど太い幹で、木の下に入り込んで
見上げたところがこの写真です。


カエデ科カエデ属、中国および台湾原産。高さ10〜20mになる落葉高木。
中国のカエデだから漢字で書くと「唐楓」と図鑑には書いてあります。

でも…以前も載せましたが、中国でこの字→「楓」はマンサク科のフウのこと。
カエデの仲間を表す文字は、木へんに親戚の戚と書いて「槭」(セキ)。
だから「唐楓」と言う表記には抵抗があります。(^^;)

この木の「漢名は三角槭:サンカクセキ」という記事も見かけました。葉の先が
三裂するカエデだから…でしょうね。私にはこの方がふさわしい名のように思えます。
(^-^)


樹皮は薄くはがれます。

09_1128_to_kaede03.jpg

大きすぎて全体が撮れないんですけれど、これは幹ではなく、太い枝です。

大きな特徴のひとつ、実の形です。

09_1128_to_kaede04.jpg

トウカエデの実は、カエデ科カエデ属のお約束通りのプロペラ型ですが、
実の付いている角度が、鋭角から平行で、イロハカエデなどのように真一文字の
プロペラ型にはならない点が、トウカエデならではの特徴です。

こちらが木の根元。

09_1128_to_kaede05.jpg

落ち葉がいっぱい積もっています。

落ち葉にぐっと近づいてみましょう。

09_1128_to_kaede06.jpg

表面の方にちょっと巻いた形の 三裂の葉。葉の切れ込みはそんなに深くないでしょう?
これ、この切れ込みの浅さが大木の葉の特徴です。



次は公園内のやや大きい木。先の大木ほどではありませんが、街路樹にしたら
邪魔なくらいの大きな木です。

09_1128_to_kaede07.jpg

こんな風にね、全体で見ると まず、黄色っぽく色付きます。
で、枝の先だけ赤味が差しているんですよ。見えますか?

過去記事でお花をご紹介したのはこの木のお花です。この木の葉っぱも、浅め三裂。

09_1128_to_kaede08.jpg

大木の葉よりはちょっと深くなってきたかな〜?ていどですね。



で、こちら最後は 我が街の街路樹。全体像が撮れないとよく解らないかな。

09_1128_to_kaede09.jpg

街路樹の木は 公園のよりもずっと狭い場所にたっています。
枝が伸びるとすぐに邪魔になっちゃうので良く剪定されます。

09_1128_to_kaede10.jpg

今回写真を並べていて、葉っぱの形がずいぶん違うのに気づいたんですよ。

いつも一方的にお世話になっている岡山理科大の波田先生の解説によると、
しょっちゅう剪定されていると葉っぱの切れ込みが深くなるんですって。

波田先生の解説、トウカエデのページ2枚目
「トウカエデ2」

おお、本当だ。

09_1128_to_kaede11.jpg

剪定が頻繁だと、「シュート」と呼ばれる枝と葉の集合体が出来て、
シュートに付く葉っぱは切れ込みが深くなると書いてありました。時には三裂じゃなく
五裂に見える葉っぱもあるって。
わあ、見たことあったかな? 今度 探してみようかな、五裂にも見えるような葉。



若い木、老木で葉の形が違う木は見ましたが、剪定が多いと葉の形が変わる木も
あるんですねぇ。






ブログ内関連ページ:

2007/12/ 8付 「光の透ける葉」
2006/11/30付 「カエデいろいろ」
2006/ 5/18付 「あの木のその後」 花
2006/ 5/ 6付 「4月に出会った木の芽」
2006/ 2/22付 「「対生」っていうこと」



posted by はもよう at 23:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわー、やっぱり勉強になります。

いくら「写真で勝負」と威張っていても、研究心を忘れて、
漫然と撮影しているだけでは駄目ですね。
今晩、身に沁みてわかりました。
Posted by ひろし at 2009年11月28日 23:22
ひろしさん、こんばんは。
いえいえ、とんでもございません。(^^A)

ちょっと前、ディックさんがコメント欄でフウとハナノキとトウカエデの葉っぱ、
みんな三裂で似ていると指摘して下さったのがきっかけで、
気をつけて見てみたら、あら?なんか違うなぁって…。

でも、いつもの波田先生のぺージ開けたらすぐに解決しちゃったんです。

嬉しかったので記事に書いてみました。(^▽^*)
シュートも覚えられたし ♪ 良かったです。
Posted by はもよう at 2009年11月29日 21:46
日曜日に「馬の博物館」馬場横の問題の木をよく見てきましたが、やはりトウカエデだろうという結論でした。

>剪定が頻繁だと、「シュート」と呼ばれる枝と葉の集合体が出来て、シュートに付く葉っぱは切れ込みが深くなる

そういう写真がたまたま真っ先に目に入ったりして、さまざまな迷いを生じさせるのでしょう。フウとハナノキの現物を見つけて見慣れれば、迷うこともなくなるのでしょうけど。
Posted by ディック at 2009年12月01日 20:47
ディックさん、こんばんは。

はい、現物を見るのが一番なんですよねぇ。
見ればすぐに迷いが無くなるんですけれど、
なかなか写真や説明だけでお伝えするのは難しいですね。

今回はシュートが一つの収穫でした。(^▽^)ノ
今度はディックさんがフウやハナノキに会えますように。
あ、ちなみに、新宿御苑には両方あるそうです。
私もフウとハナノキに会いに行きたいです。
Posted by はもよう at 2009年12月02日 00:28
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