2009年11月11日

ヤマウルシ

昨夜から今日の午前中いっぱい、11月とは思えない土砂降りでした。お昼過ぎには
静まりましたが、本当に、この頃お天気が変ですよね。お気をつけ下さい。

さて、9日の記事でもちょっと触れたように、ナンキンハゼからハゼノキを見つけ、
見わけが難しいからと 敬遠してきたウルシ科の木の見わけに着手したら、意外な
身近に、ヤマウルシの木があることに気づいちゃった話の詳細です。

09_1111_yama_urusi01.jpg

お山でいち早く色付く木、真っ赤な紅葉が綺麗なヤマウルシ。こんな木です。




手元の図鑑によれば、
…ヤマウルシはウルシ科ウルシ属の落葉小高木。山野に普通に生え、高さは3〜8m。
葉は長さ25〜50cmの羽状複葉で互生する。雌雄異株。
小葉は5〜8対あり、長さは5〜12cmの卵形、または卵状長楕円で有毛。
先端はとがり、若木の葉にはあらい鋸歯がある。…だそうです。

波田先生によると、よく似た『ヤマハゼに比べれば北方系』だそうです。
他の木が伐採されたあとなどに良く生えるそうで、先生によれば 種子の寿命が長くて、
好機が巡ってくるまで地面の中で待っているのだろうと言うことです。

岡山理科大学 波田先生のページ:
ウルシ科ウルシ属 「仲間の区別点」


web検索して、写真をいくつも見ているうちに、あ、あれだと思ったのはこんな木です。

09_1111_yama_urusi02.jpg

羽状複葉の、そんなに大きくない木。

トゲがないからタラノキじゃなくて、葉軸に翼がないからヌルデでもなくて、
小葉におまけの出っ張りがないからニワウルシ(シンジュ)じゃなくて…
羽状複葉の木は好きなんだけど、なかなか名前が特定できなかった木です。
何だろうな? と思っていました。

そして今、とっても魅力的に紅葉し始めました。

09_1111_yama_urusi03.jpg

名無しじゃ、ブログに載せにくいよなぁ…と思っていた木です。
ヤマウルシって確定できたら、どんどんご紹介できます。がんばろう。(^▽^)ノ



さてさて、近くに行ってよく見てみましょう。
ヤマウルシはその名前の通り、樹液からうるし(漆)が採れるそうですが、微量で、
樹液を採るためにはそれ専用の ウルシの木を栽培するそうです。そうはいっても、
かぶれますのでご注意下さい。ただ、かぶれやすいのは秋より春先の方だそうです。
葉っぱをしげしげ見たいなら、秋の方が危険は少ないかも、しれません。

こんなページも見つけました。かぶれて後悔しないために一読をお勧めします。

「ウルシかぶれにご注意」



上の写真の株には近づけないので、近づける株を探して再挑戦です。

09_1111_yama_urusi04.jpg

この羽状複葉のたとえばこんな所をチェックです。

青い矢印 ↓ の葉表の葉脈の所。

09_1111_yama_urusi05.jpg

もやっと毛深いです。分かりますか?

白い矢印 ↓ の所…

09_1111_yama_urusi06.jpg

小葉中央の主脈、複葉の葉軸、表面に細かい毛が生えているのが分かります。


次は裏側にも注目です。
ついでですが、小葉の側脈が少なくて10対くらいしかない点も特徴のうちです。
よく似たヤマハゼはもっと細かいそうです。
小葉が丸っこいとか、先に行くほど大きくなるというのも、大切なポイントです。

09_1111_yama_urusi07.jpg

青い矢印 ↓ の所…

09_1111_yama_urusi08.jpg

葉裏の葉脈も毛深いですね。

葉っぱの表面の毛深いところはうまくうつりませんでしたが、
葉裏に毛が無く、葉脈の上にだけ毛があるのが特徴としている記事もヒットしましたので、
そう言うことかもしれません。

09_1111_yama_urusi09.jpg

こうして ↑ 拡大してみると、全ての輪郭が毛深いせいでぼやけているのが分かります。

紅葉の季節になっちゃうと、ひょっとして目立たなくなっちゃうのかもしれませんが、
葉の手触りは、かすかに毛深さを感じる程度でした。

これ…ヤマウルシで良いみたいですね。


web検索していくと、高さ1mくらいの幼樹をよく見かけるとか、いち早く赤く染まるとか
書いている人も多く、そうしたら…低いところで小さく葉っぱを開いている
こんな ↓ 株とか…

09_1111_yama_urusi10.jpg

見上げるような大きなこの葉っぱとか…

09_1111_yama_urusi11.jpg

みんなヤマウルシだったんだわ。今、まだまだ緑色の葉が多い中で、鮮やかなオレンジ色に
色付いて目立っています。ゆくゆくはこれがみんな真っ赤になるんですね。
楽しみだなぁ。



…なんて考えながら、初夏にお花の写真を撮ったことがあるような気がしてきました。
たくさんのファイルの中から、見つけてきましたよ。当時は正体不明の木でしたが、
今年からは ちゃんとお名前で呼んであげられます。

09_1111_yama_urusi12.jpg

はい、2007年5月の、2枚目の写真の木です。確か、実が下がるから雌株です。
来年は、もっとちゃんと観察しようと思いました。






ブログ内関連ページ:

ウルシ科ウルシ属の仲間
2009/11/ 9付 「南京ハゼとハゼノキ」
2009/ 9/14付 「ヌルデとゴンズイ」



posted by はもよう at 18:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。