2009年10月21日

ムラサキシキブとコムラサキ

今日も時折、雲が広がるものの、まずまずの晴天に恵まれました。やはり、細かい用事が
有っておさんぽには行かれませんでしたが、窓から眺める街路樹の桜の葉が、ずいぶん
赤くなってきたことに、秋の深まりを感じました。

さて、今日の記事は、最も秋にふさわしい姿の木のひとつ、ムラサキシキブについて、

09_1021_m_sikibu1.jpg

園芸種のコムラサキと比較しながらご紹介していこうと思います。




先日、隣町の公園を散歩してきたときに、ムラサキシキブの大株が、ほとんどを
ヤマノイモの蔓に覆われているところに出くわしました。
あまりにすごいヤマノイモの勢いで、ムラサキシキブの葉も実も、何もかもが隠れてしまって
いました。ヤマノイモには気の毒ですが、ちょっと蔓をどけて、写真を撮らせてもらいました。

ヤマノイモの葉の下から出てきたのは、こんなに綺麗な ムラサキシキブの大株です。

09_1021_m_sikibu2.jpg

すぐそばには、見上げるほど背の高いムラサキシキブもあるのですが、この株は根元から
細い枝を何本も出して束生していました。

09_1021_m_sikibu3.jpg

まだ、色づきの途中でしたが、このくらいの方がグラデーションが楽しめて私は好きですね。



ムラサキシキブと園芸種のコムラサキは大変よく似ています。
コムラサキなのに、園芸店で「紫式部」の名札で売られていることもあります。

09_1021_komurasaki1.jpg

↑ こちらが園芸種のコムラサキです。

過去記事でも何度か取り上げていますが、この2種の見分け方は、図鑑に載っていても
今ひとつ、すっきりしないところがあって、毎年宿題が残ってしまっていました。

2008/ 6/16付 「ムラサキシキブの花など…」
2007/12/11付 「ムラサキシキブとコムラサキ」



見わけのポイントとして、自生種のムラサキシキブは実の付く場所が 葉とほぼ重なっていると
言うのがあります。実際の木で見てみましょう。

09_1021_m_sikibu4.jpg

はい、この通りです。
枝、実の柄、葉 の順で ふたつずつ向かい合って付いている(対生)のが解ります。



次に園芸種のコムラサキの同じ場所です。

09_1021_komurasaki2.jpg

こちらも、

09_1021_komurasaki3.jpg

葉は向かい合って付いて(対生)いますが、実の柄は葉とは違う場所に付いています。
上の写真では 葉は対生していましたが 実は互生していました。
下の写真では実も、葉も対生していましたが、実の方が枝の先の方向へ5mmほどずれていました。

これでひとつめの見わけポイントは 確認が取れたと言うことになります。



次の見わけポイントに、コムラサキの葉は、先の方にだけ鋸歯がある…というのがあります。
実際に 見てみましょう。

まずはコムラサキ。

09_1021_komurasaki4.jpg

確かに葉の、半分よりも先の方だけ、葉の縁がギザギザしています。

ではムラサキシキブはどうでしょう。

09_1021_m_sikibu5.jpg

株によって個性があるのですが、この株は、鋸歯自体が目立ちません。
鋸歯が葉の先に偏るかどうかというのは、見わけポイントとしてはあまり役に立たないのかも
しれません。

それよりも、葉の大きさが全然違うこと、実とのバランスも全然違うことの方が気にかかり
ました。
ムラサキシキブの方が実寸でも、実とのバランスから言っても、コムラサキよりも
葉が大きいという見わけポイントの方が役に立ちそうな気がします。




隣町の公園裏の北向きの斜面に ムラサキシキブがたくさん生えていることに気づいて、
行くたび眺めるうちに、何となく解ってきたことでしたが、こうして比較してみると
お互いの個性が解ってきますね。

時々、両方の特徴をあわせもっているような株に出会うことも有りますが、迷うのも
楽しみのうちと思ってのんびり眺めていこうと思います。

とりあえずは今後の実の色付き具合と黄葉を楽しみに、また、訪ねていけたらいいな。






ブログ内関連ページ:

2009/ 4/ 8付 「隣町の雑木林 2」 芽吹き
2008/11/29付 「隣町の紅葉 その1」 ムラサキシキブの実
2008/10/ 3付 「木の実 いろいろ」 コムラサキの実
2008/ 6/16付 「ムラサキシキブの花など…」
2008/ 3/22付 「動き出した木の芽」 冬芽

2007/12/11付 「ムラサキシキブとコムラサキ」



posted by はもよう at 23:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>葉は向かい合って付いて(対生)いますが、実の柄は葉とは違う場所に付いています。
上の写真では 葉は対生していましたが 実は互生していました。

ということで、根岸森林公園のものはコムラサキだとしているのですがね。写真で紹介すると、実付きが悪いからムラサキシキブではないか、とか。
それと、柄と葉のズレがごくわずかで、場所によってはほとんど同じという部分もあって、そこが写真で見えると、これはムラサキシキブだと指摘されるのです。
葉の鋸歯は葉の先端部半分だけ。でも、おっしゃるようにこれが当てになる見分け方かどうか、という点が問題ですよね。
5年越しの悩みです(笑)
Posted by ディック at 2009年10月27日 09:10
ディックさん、こんばんは。
はい、ムラサキシキブとコムラサキの見分けはやっかいですよね。
私もたぶん、5年くらい悩んでいると思います。(^^;)


私が見たコムラサキにも、葉と実が同じ場所から出ているところが
一部ありましたよ。

葉っぱの先の方にだけ鋸歯…っていうのは、今回の写真でも判るとおり
どっちも同様に見えます。

鋸歯は、見分けの役には立たなくて逆に、ムラサキシキブには離れている場所が
ないんじゃないかな?…なんて、今は思っています。
また、時間が取れたら、自分の疑問を検証に行ってみるつもりです。

私は、いろいろ悩むのも楽しみのうちって思っています。
Posted by はもよう at 2009年10月27日 22:37
>私は、いろいろ悩むのも楽しみのうちって思っています。

さすが、はもようさんです(笑) って、nakamura さんのようなコメントですね(笑)
Posted by ディック at 2009年11月03日 10:46
ディックさん。
たぶんね、ちょこちょこと’知りたいこと’が出てくるから、
’ついつい’好奇心をそそられて、こんなに何年も
楽しんでいられるのだと思うんですよ。(^▽^)
Posted by はもよう at 2009年11月04日 17:06
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