秋は、'蜘蛛の季節’なんてすよ。夏の間にふかした仔グモが、虫たちをたらふく食べて
最終形態の大蜘蛛になる季節なんですね。
お嫌いな方には大変 申し訳ないのですが、今回と次回の2回、秋に目立ってくる
コガネグモの仲間とジョロウグモについて、記事と写真を載せますので、
お嫌いな方は上手に素通りして下さいね。
うっかりのぞいて ぞぞ〜っとしても、私を責めたらいやですよ。(^^;)

では、まずは、虎のしましまパンツの ナガコガネグモ、ずんぐりむっくりの中型コガネグモ、
それから名前不明の迷子蜘蛛の3種を ご紹介します。
まずは可愛いところから。←うそです。
クモって、何年も生きられないと思うのだけれど、いつも散歩している公園には、
同じ場所に、同じ姿のクモが居るって言うポイントが、いくつもあるんです。
一つめは山野草の花だん。

これがそこの住人の ナガコガネグモです。メスの体の部分の大きさは2〜2.5cm程度。
よく見かけるジョロウグモとの違いは、比較的、開けた場所に網を張りたがるところ。
そして巣に、隠れ帯が付いているところ、それから本人(クモ)が黄色と黒のしま模様なところ。

上の写真が今年で、下の写真は去年の、同じ場所。先祖代々、山野草の花だん住まいのクモです。
ジョロウグモは同じような場所で何匹も網を張りますが、ナガコガネグモは単独行動。
近くに、同じナガコガネグモの巣は見あたりません。
去年見た子のお食事風景。なかなか食欲旺盛でした。(^^;)

この日のメニューはバッタちゃん。素敵に豪快なお食事っぷり。
すぐ隣でも、5mは離れてるかな。こちら、アガパンサスの花壇の中にいたナガコガネちゃん。
おなかの細かいしま模様が目印です。野球は…阪神ファンですか?なんてね。

近づくと網をゆすって威嚇。でも、私がうっかり網に触っちゃったら、ささっと網の上の端へ
逃げ込んじゃったのが可愛かったです。
うわっ、迫力〜!とか言いながら、こわごわ のぞいていたけれど、クモの方が、断然
怖がって居たよねぇ。ごめんね、ナガコガネちゃん。
ずっと離れた場所で、とんでもない大物に遭遇。(^▽^)/ 嫌いな人は見ちゃ駄目よ。
今回のスペシャルショットはこの一枚。 夢に出てきちゃいそうな どアップですのよ。

最大級の大きさで、しかも、おなかがぱんぱんに膨れてるナガコガネグモのメス。
卵がいっぱい入っているのかな?
数日後に見に行ったら、少しスマートになっていました。卵を産んだんですよねぇ。
でも、どこにどんな卵を産んだのか、見つけることは出来ませんでした。

web検索してみると、雨が入らないよう葉っぱの下に、壷型の卵のうを作ってそこに
生み付けるそうです。
参考にしたページ → 「ナガコガネグモ」
今度は卵のうも、あ、後、まだ見ていないオスのクモも探してみようと思いました。
ナガコガネグモはね、巣を訪ねてきたオスを 食べたりはしないそうですよ。
次は中型コガネグモです。「野生の朝顔の名所」のフェンスに網を張っていました。
朝顔を訪ねて、虫たちがたくさん来るから、ごちそうがかかると良いね。

コガネグモのお仲間は 日本には7種有るそうですが、
コガネグモ、中型コガネグモ、小型コガネグモと、だんだん小さくなるようです。
この子は中型で真ん中だから、メスで15mmくらい。
この中型コガネグモ、おなかのデザインが重要な見わけポイントです。

まずは、背中の真ん中の白い○…を覚えましょう。ずんぐりパンツに丸い飾りのベルト付きです。
黄色と黒のナガコガネちゃんとは違って、ちょっと茶色も入る配色ですね。可愛いなぁ。
じいっと見てると、背中の模様が何かの顔にも見えてきます。うーん、兜の勇者かな。

巣の隠れ帯はXの字型。そこに8本有る足を2本ずつ隠すのが定番スタイルです。
この子の巣は、ちょっと飾り帯が足りませんね。朝早かったし…制作中かもしれません。
個人的には、この子初めて見たのですが、(数が少ないと言うことですね。)
可愛いのですっかり気に入っちゃいました。中型ちゃん、また会いたいです。
はいはい、これからが今回の目玉。どこから来たのか判らない 図鑑にも載ってない、
迷子のクモちゃんです。もしもお名前が判る方がいらっしゃったら是非、教えてください。
9/10、いつもの公園、雑木林の木の陰の道。
枝から枝へジョロウグモの巣が展示物みたいに並ぶ道で、主の居ないの巣を見つけたんですよ。
隣もその隣もジョロウグモ。
ジョロウグモって言うのは、巣の真ん中にどどんと止まっているからすぐに主が解ります。
だから余計に 空の巣が目立ったんですよね。あれれ?この巣のくもはどこ?
ネズミモチの葉の裏をのぞいてみてびっくり。

派手で大きなクモが隠れていました。相手もびっくりしたみたいです。←そりゃそうだ。
大きさはジョロウグモやナガコガネグモの最大サイズと同じくらい。
ものさしを当てた訳じゃないけれど、体の大きさが3cm程度。足も入れたら…5cm?
でかい図体で、一生懸命に枯れ葉に隠れようとしているのが可愛いです。

体のつくりは オニグモの仲間の 赤とか青とか黄色とか名前に付いているのに似てるかな。
オニグモは円形の巣を張って、自分は葉の陰に隠れて獲物を待って居るそうだから、
このクモの動きと矛盾しないし…、

北の方には、派手な模様のお仲間が多数住んでいるらしいから、
「キバナオニグモ」とか「アカオニグモ」とか「ビジョオニグモ」とか
きっと、その辺のお仲間なんだろうと思うのですが、
こちらも、どんピシャ! 同じっ!という写真はまだ見つかっていません。
それに、上に上げたオニグモのお仲間さんたちに比べると
頭って言うか胸って言うか…腹以外の場所が 少し長い気もするし…。
似ているけれど、ちょっと違う、近縁だけど同じ種じゃない…、そんな感じかな。
うち、関東だし、立派に暑い 夏の終わりに見かけたクモだし。

それにしても、すごい模様ですよね。ヨーロッパの有名な窯元の陶器の模様にありそうな。
複雑で素敵な模様。

この日は、これだけ写真に撮って帰りました。急いで名前を調べたかったし…。
それに、こんなに怖がっているのを見たら可哀想になっちゃって。(^m^)くすっ

ごめんね、綺麗なクモちゃん。どこから来たのか判らないけど、驚かせちゃったね。
これだけ派手だし特徴もはっきりしていたから、名前なんかすぐに解るかと思いました。
でも、どこにも同じようなクモの写真は出ていません。
名前は判らないし、その後、用事が重なってお散歩には行かれなくなっちゃったし…
もちろん、今更、同じ場所を訪ねても、もうこのクモは居ません。
いつもの年と同じように、展覧会でもしているかのように ジョロウグモの巣が、ずらずら
並んでいるばかりです。
せっかく張ったクモの巣、ちゃんと役に立ったかな?今でも元気でいるのかな?
もし良かったら、また会いたいです。
どなたか、この子の名前をご存じありませんか?
気になってあちこち、クモのページをサーフィンしていたら、何だかクモが、可愛く見えて
来ちゃいました。
次回はジョロウグモを中心に ご紹介します。お嫌いな方にはごめんなさい。
〜〜〜〜〜〜 9/21追記 〜〜〜〜〜〜〜
夏子さんが教えてくださいました。
イシサワオニグモですって。
主にお山にいる蜘蛛だけれど、関東のそんなに高くないお山にも居たそうです。
それは良いけど…うちの近所、お山じゃないですよ。どこから来たのかな。
やっぱり迷子かしら?
夏子さん、ありがとうございました。(^▽^)ノ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
参考ページ
「くもの図鑑」
ブログ内関連ページ:
2008/ 8/29付 「8月に出会った虫」 スズミグモ
2007/ 7/13付 「綺麗な花とクモ」 ワカバグモ、クサグモ、コシロカネグモ
2007/ 7/ 7付 「水玉さんぽ」 クモの巣
2007/ 5/30付 「5月に出会った虫」 オニグモ
2006/ 9/29付 「9月に出会った虫」 ジョロウグモの巣
世間のみなさまは、やっぱりクモは嫌いなのでしょうか(T_T)
迷子のクモちゃんはイシサワオニグモではないでしょうか?
私も一度しか見たことないのですが、大きなアミでもないのに、クモは大きくてきれいなので驚きました。
クモ画像集さんでご確認ください(*^_^*)
http://kumomushi.web.fc2.com/h_j/ishisawaoni.htm
私も、次回以降を楽しみにお待ちしています。
早速のお返事ありがとうございました。
リンク先のページも見てきました。
お山の上の方に住むクモなんですね。どうしてうちの近所にいたのかしら?
ま、それはともかく、名前が判って嬉しいです。
それと、オニグモの仲間だろうという予想が当たっていたのも嬉しかったです。
記事を訂正しておきました。ご協力、ありがとうございました。(^^) m(_ _)m (^O^)/
はい、ひろしさんのブログから、強力な助っ人さんが来てくださいました。
本当に助かりました。ありがとうございました。(^▽^)
また、綺麗なクモさんに会えたら記事にしますね。
頑張ろう、私。