秋の1日目、うちの方は台風一過の 乾いた晴天でした。
午後からは曇って、明日から数日ぐずつくって、天気予報では言ってましたが、まぁ、一日
良いお天気でしたよ。バスタオルとかお布団とか、いろいろ干してさっぱりしました。
今日は行かれなかったけれど、この間のおさんぽで見かけた秋の気配。
公園をお散歩するように見ていきましょうか…ご一緒に。

まずは公園の入り口の広場。一足早く色付いた葉っぱはハナミズキ。
赤い葉っぱの付け根に青い実が付いています。

葉っぱよりも先に、実が赤くなる方が多いけれど、この枝は葉っぱの方が先でした。
春の白い花、秋の赤い実。公園でも街路樹でも、庭木としても人気の高い木ですね。
夏の盛りから赤かったのはエノキの実。

葉っぱを食べる虫、実を食べる鳥…いろんな生き物を養う、母のような豊かな木です。
エノキのそっくりさんと言われるムクノキは、今こんな風。
似ているってよく言われるけれど、ムクノキの葉っぱの方が一枚一枚が大きくなりがち。

しかも、落ちた葉にひと触れすれば すぐに違いが解ります。
エノキの葉はすべすべしていますが、ムクノキの葉は紙ヤスリ並みにザラザラしています。
実は、エノキよりも一回り大きい実です。

実はまだ緑色。真っ黒に熟す頃には甘くて 人が食べても美味しくなります。
この前の記事で、コナラとクヌギの ドングリ付きの小枝をご紹介しましたが、あのとき、
そう言えば、カシ(樫)どんぐりの小枝は落ちていないなと思いました。
どんぐりに卵を産んで枝ごと切り落とす虫…キョッキリの仲間は、カシの木には付かないの?そんなこと無いよね。あれれ?
そしたらね、見つけちゃいました。ドングリが付いたカシ(樫)の小枝が落ちているのを…。
この前見たときのカシ(樫)どんぐりの大きさでは物足りなかったみたい。
今度はたくさん落ちていました。
ちなみに…葉っぱの縁のギザギザに少しばかり、アラカシらしさのかいま見える…
シラカシかなぁ?この葉っぱ。

まあるく置いて撮ったら、解りにくいかな?
ひとつ ↓ だけ取り出してみました。

はい、↑ これがひと枝分です。カシ(樫)どんぐりってひとつひとつが丸っこいですねぇ。
かわいいなぁ。
そして、枝先に、結構まとまって付くんですね。

カシ(樫)どんぐりの特徴は、輪っかを重ねたようなのしましまのはかま(殻斗)。
コナラどんぐりとの違いにもご注目下さいね。(^^*)
公園をぐるっと回って、また、別のエリアへ。
ふわっと香る、美味しい匂い。甘い香りのその正体は…
香づる木、カツラ(桂)です。丸っこいハートの葉っぱが可愛い木です。

芽吹く前に咲く紅い花、明るいグリーンの葉っぱ、そしてこれからはレモンイエローの黄葉と
お砂糖を焦がしたような甘い香りの落ち葉が楽しみです。
台風直前に流れ込んだ冷たい空気のおかげで、セミの声がめっきり少なくなりました。
これは、メタセコイアの枝に並んだセミの抜け殻。

行列 作らなきゃならないほどの羽化ラッシュだったのは、つい半月ほど前だったろうに…。
季節の進みは容赦ないですねぇ。
暑さ、寒さも彼岸まで。
厳しいけれど、賑やかな季節が通り過ぎて、過ごしやすく穏やかな季節がやって来ます。
木の実 草の実が熟すのに負けないように、人の暮らしも充実させて行かなくちゃ。
いろいろあるけれど、頑張りましょう。(^O^)ノ
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アラカシとかシラカシとか、わかるようになりたいのですが…。
ああ、アラカシとシラカシは…過去記事の通りの特徴ですが、
両方の性質を併せ持つ個体が殖えたため、
見分けがちょっとばかり ややこしくなっています。
出来れば、典型的なシラカシなり、アラカシの写真を頭に、
あちこちの樫の木を見ていただけたらなと思います。
葉の形はシラカシで鋸歯はアラカシ…とか、アラカシ度50%とか…、
細かく評価しつつ見ていただければ よろしいかと…。←難しい?