トリをつとめてきた あの木をご紹介します。

はい、何となくこの木をご紹介すると、木に咲く白い花の季節も終わりだなぁと言う気がしちゃう、
リョウブの花です。写真はコロコロのつぼみが付いたお花の穂ですが、公園では、
そろそろ盛りをむかえようとしています。こちらも香りの良い お花ですよぉ。
隣町の公園の一角に 白い花の咲く木が並んでいる場所があるんですけれど、
エゴノキも、

ガマズミも、

ネジキも、

もう、実になっているこの時期に、満を持して咲き出しました、リョウブのお花です。
リョウブ(令法)、リョウブ科リョウブ属の落葉高木。

ユリ系の、でも、けして強すぎない良い香りなんですよ、このリョウブのお花は。
濃いめの葉の色にオフホワイトの花の穂がまた、清楚で素敵で、ほんと、良い木です。
小花ひとつ アップにしてみるとこんな風。

『花冠は直径5〜6mmで、深く5裂する。』…ってことは合弁花なんだ。ふむふむ。
『おしべは10個、めしべは1個。』
おしべの花糸一本にヤク(葯)がふたつ付いていますよね。ユニーク。
この小花がお花の穂にびっしり咲いて…

お花の穂は、枝に先に束になって付いて…
『枝先に総状花序を円錐状にだし、小さな花を密につける。』って言うんだ。

ここでもうちょっと引きの絵で、他の特徴もチェックしておきましょう。
『葉は枝先に集まって互生』しているっていう点も特徴的ですね。
『倒被針形で長さ8〜13cm』…大きめですよ。
『先は鋭くとがり、ふちに鋸歯がある。』

『高さ8〜10mになる。樹皮は薄片となってはがれ、後は茶褐色でなめらか。』
『薄片をつけたまま床柱として使われる。』
ナツツバキやサルスベリとよく似た、まだら模様の幹です。これもユニークでしょ。
白い花の穂は、後に、さく果になります。

赤っぽい色の小さなタネをたくさんこぼしますが、実のカラは今でもまだ、枝先に残っています。
物持ちが良いのね。←違っ!
虫さんたちの人気も上々です。この日のお客さんはこちら。

あまりに蜜が魅力的なので、チョウチョさんは逆立ちしちゃうし、甲虫君は一度は逃げ出したものの、
また、戻って来ちゃいました。
意地悪なんかしないから、ゆっくり味わってくださいな。
これで今年の シリーズ「木に咲く白い花」も終了かな。
今年もたくさんの 白いお花に会えました。白いお花って良いものですよねぇ。
来年もまた、木に咲く白いお花を探して、あちこち歩いてみたいと思います。
お花ちゃん達、よろしくねぇ〜。(^▽^)ノ
シリーズ 木に咲く白い花 2009年版
2009/ 6/29付 「マサキとモッコクの花」
2009/ 6/24付 「大学構内の花」 ナンテン、ナツツバキ、リョウブ
2009/ 6/ 7付 「6月の木に咲く白い花」 ニワナナカマド、ヒメシャラ、ナツツバキ、ヤマボウシ、サンゴジュ、タイサンボク、
2009/ 6/ 2付 「常緑樹の白い花」 ネズミモチ、トウネズミモチ、西洋イボタノキ、イヌツゲ、
2009/ 5/30付 「マルバウツギ」
2009/ 5/21付 「ネジキの花」
2009/ 5/17付 「ガマズミとスイカズラの花」
2009/ 5/13付 「コゴメウツギなど」 シャリンバイ、エゴノキ、カマツカ、コゴメウツギ、コアジサイ
2009/ 5/11付 「野茨、エゴ、箱根空木 開花」 ノイバラ、エゴノキ、ハコネウツギ、
2009/ 5/ 8付 「ハリエンジュとコデマリ」
2009/ 5/ 2付 「5月の木の花」 ミズキ、ニワトコ、カマツカ、サワフタギ
番外
2009/ 4/30付 「春から初夏へ 2」 オトコヨウゾメ
2009/ 4/30付 「春から初夏へ 1」 マルバアオダモ
2009/ 4/27付 「チゴユリなど」 終わりかけのウワミズザクラ
シリーズ 木に咲く白い花
2008年版は ↓ この記事から
2008/ 6/29付 「リョウブの花」
2007年,2006年版は ↓ こちらの記事から。
2007/ 7/ 2付 「リョウブの花」
よく撮れているじゃないですか!
あ、ありがとうございます。
このチョウチョ、写真撮ったことあったけど、
なんて名前だったかなと思っていました。
トラフシジミですね。(^▽^)ありがとうございました。
はい、蜜に夢中で飛んでいかなかったので、助かりました。