新型インフルエンザも、下火になったように見せつつ、まだしたたかに潜伏している模様です。
うがい手洗い、怠りなく。ウイルスなんかに負けないようにいたしましょう。p(^へ^)q
今日もちゃんとおさんぽしてきました、傘差して長靴はいて。今日の写真もまた後日ご紹介しますね。
さて、5月といえば、あの花咲いたかなと思い出すのは桐の花。大きな木の遙か上の方に咲く紫の。
それから、春に咲いた花その後どうなったかな? 初夏に実る木の実のこと。黒い実、赤い実。

…と言うわけで、5月の公園で見かけた木の花、木の実を2種ずつご紹介します。
桐とオウチ(センダン)、桑とニワトコ。
キリ、手元の図鑑ではノウゼンカズラ科キリ属の落葉高木。
桐は大きくなる木です。タンスや琴、下駄などに重宝される良質な材も取れますし、
とんでもないところに生えてきて、人を驚かせたりもします。
初夏には薄紫色のお花を咲かせます。大きくてやさしい紫色。いつも楽しみにしています。

キリのつぼみは、前年の夏の終わりから秋にかけて用意され、枝先で冬を越してから開きます。
新しい図鑑には「ゴマノハグサ科」って書いて有るみたいですね。
確かに、大きさに惑わされなければ、お花の形はゴマノハグサっぽいかな?
いつもお散歩している公園で、花盛りを撮ったのは5/16のこと。今年もたくさんのお花に会えました。
昨日もう一度見に行ったら、お花はすっかり散っていました。
このあとも 実を育てたり、来年のつぼみを用意したり、セミの羽化を助けたり…忙しく過ごすはず。
また時々見上げてみよう、大きな桐の木。
今、公園の遊歩道を黒く染めているのは 実って落ちた桑の実です。甘酸っぱい匂いも立ちこめてます。

見上げると、たわわに実って枝が重そう。鳥さんたちも熱心に食べているけれど、それ以上の実りです。
普段は目が届かないほど 大きな木の上の方に実るのですが、この時期は熟しすぎて落ちてくるので
見上げなくてもそれと解ります。
もう少し、下の方の枝が残っていれば見やすいんだけど…。
枝には、緑、白、赤、黒…4色の実。黒く見えるくらいに熟したら食べ頃です。

「どどめ」とも、「マルベリー」とも呼ばれ、昔から里山の子どもたちに、今では健康を気遣う大人たちに
愛されている木の実ですよ。
どっさり落ちて、踏んづけないと通れない遊歩道を見ていると、少しもったいないような気がします。
そういえば、今までHP等で「ヤマグワ」と表示してきました。手元の図鑑にもそう書いてあったし…。
でも、実になったときに、めしべの花柱が残っているのが「ヤマグワ」で、残っていないのが「マグワ」だと
説明されているサイトさんもあるんです。その区分で行くと この実はマグワの実…? う〜ん、どうかな。
5月に咲く紫色の木の花。もう一種 見かけました。センダン科センダン属、双葉から芳しく…はない方の、
古名がオウチな、センダンです。

「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」のセンダンは熱帯の樹木、白檀(びゃくだん)の別名で、
日本のこの木は、秋に実るまん丸い実がお団子に見えるので「千のお団子」の木で「センダン」とか。←一説です。

暖地の海岸近くに自生する木で、高さは10〜15m、大きいものでは30mにもなる大木系。
双葉より芳し…の木と混同されているのでなければ、その姿が愛されて?…神社や校庭に良く植えられています。
近所で見かけるのも、見上げるような大きな木ばかりです。

淡い紫の花が、上品で綺麗ですよね。
10個のおしべが花糸のところでくっついて筒状になっているので、ひょっとこ口のように見えますが、
筒の内側におしべの黄色いヤク(葯)が並んでいるそうです。
材は建築に、実や樹皮は薬に、核果は数珠に、葉は防虫剤に使われてきた有用植物でもあるんですよ。
センダン科のお仲間は国内には見あたらないようですが、木目の美しさで知られるあのマホガニーが
同じセンダン科のお仲間なんだと知ると…この木を見る目も変わりますかしら?
このあとに付く実と、実の中の核果、核果の中のタネに関するレポートは ↓ 過去記事からどうぞ。
2006/ 2/24付 「センダンの葉痕と種」
葉っぱは、大型の奇数2〜3回羽状複葉。艶やかで濃いめの緑。

この葉に似ている道ばたの雑草を「センダングサ」って言うんですよ。ほら、有るでしょ、ひっつき虫の草が。
最後はニワトコの実。スイカズラ科ニワトコ属の落葉低木。別名は接骨木(せっこつぼく)。打ち身の薬です。
春に咲いて 大急ぎで初夏のうちに実ります。おなかをすかせた鳥さんたちが群がって食べるので、すぐに
売り切れちゃいます。

これは隣町の「北向きの斜面」の大きな株。大木系ではなく、細めの枝をいっぱい出して、斜面では少々
枝垂れ系の様相を呈しています。ゆっさゆっさ枝垂れるニワトコにどっさりの赤い実。

学名のサンブクス(Sumbucus)や英名のエルダー(Elder、Elderberry)の名前で、結構いろんなサプリが
売られていて、洋の東西を問わず、人の身近で 薬用植物として利用されてきたことがうかがえます。
ただ、生食は良くないようで、果実酒にしたり、シロップやゼリーなど、加工するのが基本のようですけどね。
自然の恵み。賢く末永く、ご活用ください。(^^*)
とりあえず私は、この元気な赤い色からパワーを頂くことにいたしましょう。(^▽^)ノ
今日も明日も雨の予報です。雨もまた楽し。風邪ひかないように気をつけつつも、雨の日には雨の日しか
味わえない楽しみがあるはず、楽しさ見つけて歩きましょうね。(^o^*)
ブログ内関連ページ:
2007/12/21付 「キリとセンダン」
2007/ 2/24付 「街で見かけた冬芽」
2006/ 1/18付 「キリの枝先(秋から冬)」
2008/05/29付 「ハコネウツギとオウチ」
2006/ 2/24付 「センダンの葉痕と種」
2007/ 5/ 9付 「木の実準備中 その1」
2006/ 6/ 8付 「公園で見つけた木の実」
2009/ 5/ 2付 「5月の木の花」
2009/ 2/16付 「河津桜とニワトコの芽」
2008/ 4/21付 「ニワトコについて」
HP>おなじみの木>山の木>「ヤマグワについて」