暑かったですねぇ。
今日は旦那さんと娘がお休みで、ご飯を食べに行ったりお買い物に行ったりしました。
ちょっと気分転換。明日からまた、通常に戻ります。
さて、今日の記事は、公園に植えられているアメリカサイカチの花。

黄緑色の新芽が好まれて、最近、お庭に植えられているのをよく見ます。
チャームポイントの新芽が落ち着いた今頃、葉の付け根に地味なお花を咲かせます。
先月、猛烈にトゲだらけの日本のサイカチをご紹介しました。
2009/ 4/17付 「サイカチのトゲ」
たぶん、あの木も今頃、お花を咲かせているとは思うのですが、ちょっと一人では見に
行かれないので、参考にしようと近所の公園のトゲの無いサイカチのお花を見て来ました。
公園にあるのは 園芸種のアメリカサイカチ。
まだ2mくらいの低めの木と、4mはある背の高い木の2とおりあります。

どこまで同じで、どこが違うか 日本のサイカチとアメリカサイカチの違いは調べても
分からなかったのですが、同じマメ科サイカチ属の落葉高木だから、参考にはなりますよね。
web検索すると…アメリカサイカチを 北アメリカ東部原産で、川岸や峡谷などに自生する
鋭いトゲの生えた木として紹介しているサイトも見つけましたので、自生種には
トゲがあるようです。
園芸店のサイトには「トゲの少ない品種です」っていう説明が付いていますから、
園芸種はトゲを減らす品種改良をしたのかな? なんて思っています。
新芽が黄色っぽくてトゲのない「サンバースト」と
新芽が赤っぽくてトゲの少ない「ルビーレース」という品種が売られていました。

近所の公園の木は、背の低い木が黄色っぽい新芽だから「サンバースト」の方かな。
背の高い方の木は、あんまり黄色くないんですよね、かといって赤くもないし、
あれはなんて言う品種なのかな? で、いずれもトゲはないんです。

「サンバースト」が、有る程度大きくなると新芽はそれほど黄色くならないのか、
違う品種なのか、そこまではまだ解りません。
マメ科らしい羽状複葉で 小葉の付き方は偶数。(1〜2回偶数羽状複葉)
5月頃、葉の付け根に目立たない花の穂を付けます。
日本のサイカチについて、手元の図鑑には
『6月頃、若葉の間から総状花序を出し、淡緑黄色の小さな花を付ける。』
『同じ株におばな、めばな、両性花がつく。』と、書いてあります。
web検索したときには、おばなの穂には花がぎっしり付いて、めばなの穂には花はまばら…と
説明していらっしゃる方もありました。
差詰め、この ↓ ぎっしりは…おばなの塊でしょうか。
まだ、実を見たことのない「背の低い方の株」に咲いていました。

こちら ↓ は、「背は低いけれど、実が付いたのを見たことのある株」の花。
違う形のも付いていましたが、これ、これも おばなでしょうね。

背の高い木には、毎年実が付きます。無作為に選んで撮った花は…

ほら、↑ すんごくまばらな花の付き。↓ 青の四角で囲んだ部分を拡大しますよ。

おしべはちっちゃくて短め、代わりにお花の真ん中にどんとあるのがめしべでしょうね。
よく見ると、こんな頃から、お豆のさやの形をしています。
これは「めばな」なのかな? 「両性花」なのかな?
サイカチの仲間は、マメ科の中でも原始的な方だそうで、お花は、マメ科にありがちな
蝶形花にはなりません。
先ほどの図鑑の説明でも、日本のサイカチの
『花弁は4個、…おしべは8個、めしべは1個。』と書いてありました。
この花にはおしべは4個くらいしか見あたりませんね。
日本のサイカチと アメリカのとではおしべの数が違うのかもしれません。
今回、受粉の済んだらしいお花も見つけました。ほら、ますます豆のさやに似ています。

もう少ししたら、このちっちゃいめしべが 大きな豆のさやなるんですよ。
ただし、たくさん受精できても、豆のさやまで行かれる方が断然少なくて、
ほとんどのめばなは落ちてしまいますけどね。
これ ↓ は毎年、夏に目立ち始める若いさやです。長さは30cmくらいの大物。

さやは大きいですが、中身のお豆はちっちゃくてぺったんこ。さやが黒く実ると、中で動いて
カラカラ乾いた音を立てます。中身とさやのアンバランスぐあいも面白いですよ。
日本のサイカチのさやは、昔、石けん代わりに利用したそうです。
アメリカサイカチのさやでも泡立つのかなぁ?試してみたいです。
これは公園の「背の高い方の株」。お豆のさやがたくさん下がっている木の全体像。
幹は細いけれど、高さは見上げるくらい有ります。たぶん高さは4mほど。←自信はないけど。

日本のサイカチで15mくらいにはなるそうです。
アメリカサイカチって…どのくらい大きくなれる木なのかなぁ。
今回の記事はここまで。
お気づきかと思いますが、この記事には、今まで撮り貯めた古い写真をたくさん使いました。
ずっと前から気になっていて、何度も写真を撮ったのですが、
なかなか調べきれないんですよね。名前が解るまでにも何年もかかりました。
そんなこんなの 私の観察の歴史もちょこっとうかがえちゃう記事になりました。
今後も引き続き 近所の公園のこのアメリカサイカチたちを追いかけていこうと思います。
マニアックな記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。(^v^)
ブログ内関連ページ:
2009/ 4/17付 「サイカチのトゲ」
記事を読んでぎくりとしました。アメリカサイカチということはないだろうな、と。いままで何回も記事にしてますし…。
ディックさんのブログを検索して、
過去記事の中からサイカチの写真を見てきました。
まぁ、まだ、現物のお花を見ていない私が言うのも
説得力に欠けますが(^^A)、おしべが8本見えたので、
日本のサイカチで良いんじゃないかと思います。
それに、私がいつも見ているアメリカ…とは、
葉っぱの質感と形が違いますし。(^v^*)
それでじ〜っと見てみたら、明らかな両性花ばかりを撮っているようです。
だいたい、先に闇雲に写真を撮って、いざ記事にするとき調べるパターンだから、後からいろいろなことがわかって困るんですよね。雌しべ、雄しべがしっかり写っていてよかったです。
今年は低い枝がなくて、そっちのほうでも苦労しました。
お、サイカチの記事が出るんですね。
両性花ばっかりですか。
私は見られなかった(と思う)ので楽しみです。(^O^)ノ
信州開田高原を歩いてきて見かけない木を見つけ図鑑で調べてサイカチか?でも刺がまったく無いので・・・
何の木だろうと検索していましたらこちらの記事を見つけ特徴がぴったり一致しました。
開田高原の木は、とても大きく樹齢は定かではありませんが、胸高直径で60センチくらいはあります。花は、雄しべは4つでした。両性花のようです。末川の岸に2本立っています。
開田高原開拓の折に植えられたのでしょうか。
今までも時々立ち寄らせていただいていたようです。ありがとうございました。
はじめまして。
信州開田高原の末川の岸に?
サイカチの老木じゃなくて、↑ このアメリカサイカチが…ですか?
いやあ、実物を見ていないのでなんとも言えませんが、
この木は ↑、園芸用植物ですし、
胸の高さで直径が60cmなんて言う大物じゃないですよ。
もっとずっと おチビでひょろひょろです
サイカチはヒイラギと一緒で、
老木になるとトゲがどんどん減るそうですし、
直径60cmの大物なら相当の年数経っているでしょうし…。
河原なら、サイカチが立っている方が自然な気がしますが
いかがでしょう?
信州かあ、良いですねえ。
軽井沢や諏訪湖のみならず、木曽や伊那谷にも行った事があるんですが、
人も景色も、良いところですよねえ。
8月に開田高原で「夏の一泊植物研修会」を開く予定ですのでその折にじっくり観察やら聞き込みをしてまいります。
またお邪魔いたします。
そうなんです。私も、老木のヒイラギを見て、
園芸種のマルバヒイラギかなと悩んだことがあったので、
状況が似ているなと思ったんです。
一泊植物研修会 ですか。楽しそうですね。
結論が出るのを、私も楽しみにしていますね。
どうぞお気をつけて。(^▽^)ノ
開田高原から戻ってきてすぐにあの痛〜いキバチに二度も刺されて顔がバンバンに腫れ上がってしまいやっと落ち着けて動き出した有様。
例の開田高原末川のサイカチは、2本あるのですが、1本は確かに大きな刺がそこかしこに有りました。前回は片方しかよく見ませんでした。そちらはやはり刺無しのようです。果実も刺の有る方にはしっかりぶら下がっていましたが、刺無しの方は見当たりませんでした。
後で知ったのですが、岐阜県のリストにはトゲナシサイカチも記載されていました。
開田高原では、見慣れない植物を沢山見れましたよ。どうにも分からないラン(ツレサギソウ属?)がありました。出来れば教えて欲しいです。では、またいずれ。
わあ、蜂に刺されちゃったんですか?
「キバチ」ってどんなんだろうなって検索掛けてみたら
刺さない「キバチ」の話が2種類ヒットしました…(^^A)
黄色いスズメバチに刺されたって事かしら?
どうぞお大事になさって下さい。
末川のサイカチの疑問が解けたようで何よりです。
トゲ無しがあるって事も解っていたんですね。
名前の解らないランですか?いや、私には全然見当もつきません。
どなたか詳しい方のお目にとまると良いですね。
こちらこそ、また何かあったら教えてください。(^▽^)ノ