ちょっと歩いただけで汗ばむような気温になっていました。さすが5月。←?
木の葉もすっかり伸びて、緑が濃くなっていました。
春には黄色い花がたくさん咲きますね。今日の公園でもたくさんの黄色い花を見かけました。
どんなのがあったかな? まずは、雑木林の明るい日陰が好きな ヤブタビラコ。

柔らかくて美味しそうな葉っぱの草です。春の七草のひとつ、ホトケノザ(コオニタビラコ)に近い仲間。
好きなんですよね、ヤブタビラコ。
でも、街中でよく見かけるのは もっとごつい感じの ↓ オニタビラコのほうで…

花茎が縦方向にずんずん伸びて、背が高くなったり、茎がぶっとくなったり、
花付きがめちゃめちゃ良かったりします。

お花はそっくりなんですけれど、花後、綿毛になるのも、コオニタビラコやヤブタビラコとは違うところ。
ですから、オニタビラコだけは「属」が違うんです。キク科オニタビラコ属なんですよ。
オニタビラコは、雑木林の日陰なんかじゃなくて道ばたの乾いた日向でも、元気いっぱいにはびこります。
ヤブタビラコとコオニタビラコは、ヤブタビラコ属。タネに綿毛が付きません。
コオニタビラコは田んぼの雑草だそうで、田んぼが近くに無い我が家の近所では見かけません。
で、ヤブタビラコの話に戻りますと…

葉っぱは柔らかく、先がホームベースっぽい形になっているのが特徴で、花付きは少なく、花の茎は
地面に倒れていることも多く…

つぼみはうつむきがちで、花後のタネには綿毛が付きません。
縦方向に伸びるよりは、横方向に広がることの方が多く、草の姿は優しげです。

何となく、目に優しい野草でしょう、ヤブタビラコ。お気に入りです。(^^*)
2007/ 4/24付 「ヤブタビラコ」
2007/ 5/24付 「キク科のタネ」
こちらはジシバリ。地面を縛っちゃうかの勢いで群生するから「地縛り」。
キク科ニガナ属の多年草。

お花は直径2〜2.5cmほど、葉っぱはヘラ型でちっちゃめ。

葉っぱはちっちゃくても、細い茎を地面に這わせて 大きな群落を形成します。

群落を上から見たらこんな風。地面を縛り上げそうに見えるかしら? (^^*)
次はオオジシバリ。 ジシバリに似て花も葉も大型のもの…なんて図鑑には書いてあるけれど、
たくさんのサンプルを比べられないときに、大きいの小さいの言われても判別付かないと思います。
図鑑の大きさの目安は、ジシバリの花が直径2〜2.5cmで、オオジシバリは2.5〜3cmほど。
微妙な違いで、見分けるのは難しいですよね。
そんなときの見わけポイントは、葉っぱ。
葉っぱの下の方にギザギザの切れ込みがある(羽状に裂ける)かどうかで判断してください。
切れ込みが無くて小振りなのはジシバリ、葉が長くて羽状の切れ込みがあるのはオオジシバリです。
2007/ 5/15付 「ジシバリとオオジシバリ」
今回は、ありふれたサイズのタンポポと大きさ比べしているオオジシバリを撮ってみました。

一番左がタンポポで、あとの2つはオオジシバリの花です。タンポポほど、舌状花の数は多くありません。
華奢な感じです。
キク科で、春に咲いて、明るい黄色のお花。たくさんあって名前調べに迷いますよね。
図鑑を見ても、似たような黄色いお花のページがどこまでも続いているし…(><)
でも、ここはひとつ落ち着いて、ひとつずつ、ターゲットを絞って特徴を覚えていけば、だんだんと
見分けることにも なれてくると思います。
その第一歩に、オニタビラコとかオオジシバリとか…いかがでしょ。(^^*)お勧めします。
次回は、また、別の黄色いお花を比べっこしながら違いを確認してみましょうね。(^^*)
ブログ内関連ページ:
ヤブタビラコ、オニタビラコ
2007/ 4/24付 「ヤブタビラコ」
2007/ 5/24付 「キク科のタネ」
ジシバリ、オオジシバリ
2008/ 5/ 9付 「コバノタツナミなど…」
2007/ 5/15付 「ジシバリとオオジシバリ」
似たような種類を並べていただき、お勉強になりますね。山野で遭うと、??になってしまいますが・・・(笑い)。
オオジシバリは根岸森林公園に群生していていくらでもあるのですが、ジシバリがなかった。それがようやく見つかりました。
これは葉が明らかに違うので間違いということはないでしょう。
葉がやららかい感じで、くしゃっとした繁みになっていました。
同じところでもういちど見つからないかと捜しているのですが…
はい、似たような種類の草を
比較しながら覚えると、記憶に残りやすくないですか?
そのうち、そらでも思い出せるようになりたいものです。(^^;)
はい、オオジシバリとジシバリは、両方見れば何のことはない、
割に見分けが付きますよね。
ヤブタビラコは、葉っぱが柔らかそうですけれど、
なにせ地味ですから…、今年も見つかると良いですね。(^^*)