代わりに木の芽がみんな開いて、公園は新緑に包まれていました。
そういえば、3/28の記事でご紹介したウラシマソウの芽が、今年も無事に開花まで
こぎつけました。
つんととがった芽から奇妙なお花(仏炎苞)が咲くまでを今年も追いかけてみました。
まずは4/2の芽。 ちょっと背が伸びました。囲いが壊れてむき出しですので、
踏まれないかが気になるところ。

皆さん、桜ばっかり見上げてないで、足元にも気を配ってね…なんて心配していた4月のはじめ。
その他、いつもおさんぽしている公園で見かけた 野草をいくつかご紹介します。
ウラシマソウはサトイモ科テンナンショウ属の多年草。
お花は オス、メス 違う株に付き、
ぶっとい茎に おしべだけ、またはめしべ(子房と花柱)だけがびっしり並ぶ 肉穂花序で、
その周りを 仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる大きな苞(ほう)が取り巻いています。
仏炎苞(ぶつえんほう)とは、その形を仏像の後ろにある光背(こうはい)に見立てての名で、
テンナンショウ属は種ごとにいろいろなデザインの苞(ほう)を持っています。
どちらかというと不気味系が多いのですが、そこがまた魅力的 ♪ と言う見方もあります。
ウラシマソウは、肉穂花序の先から長い糸状の付属体が出ている種で、
それを 浦島太郎の釣り竿に見立ててのネーミング。
手頃な大きさなので 鉢植えで楽しむ人もいるくらいの人気の山野草のひとつです。

芽吹きのようすが面白いので、毎年、日々の変化を写真に撮るのですが…
今年はあんまり通えませんでした。
しかも、今まで花だんを取り囲んでいた柵がはずされ、芽がむき出しになっていたためか、
先の方が少し傷ついています。 ちゃんと咲けるかなぁ?ちょっと気がかり。
久しぶりに見に行ったら、もうすっかり咲いてました。

切れ込みは多いけれど1枚しか付かない でっかい葉っぱと…仏炎苞(ぶつえんほう)。
虫さんにとっては、中から漂う生臭い匂いの方が魅力的かもしれませんが…、
私には、渋めの色合いが魅力です。

でも今年は、釣りをしない浦島太郎さんでした。
糸のような付属体が、ちぎれて取れていました。残念でした。また来年、元気咲いて欲しいです。
2009/ 3/31付 「意外な姿」
2008/ 4/20付 「ウラシマソウ」
2007/ 4/18付 「ウラシマソウ」
2006/ 4/21付 「ウラシマソウの花」
3/28にご紹介した、イノデかな?の羊歯もこの通り。

まだ新しいから黄緑色ですが、これからこの葉っぱ、もっと濃い色になります。
もしゃもしゃ〜って ♪ 恐竜の時代の植物みたい。(^v^)
2009/ 3/31付 「意外な姿」
ついでに見かけたのは…まず、ノジスミレ。

見慣れない場所の すみれの名前を当てるのは難しいけど、これはずっと前から、
ここに群生しているノジスミレ。
地面に広がった葉っぱ。毛深くてぼやっとした色合い。どこかあか抜けない野路のすみれ。

お花はくしゅんとつぶれた形で、めしべの柱頭はカマキリの頭の形。
2007/ 4/20付 「ノジスミレとケマルバスミレ」
草むらに似つかわしくない 鮮やか色は花だんからの逃げ出し組、北アメリカのご出身、
ビオラ・ソロリア‘パピリオナケア’。

繁殖力が強くて、かなりの数が野原に紛れ込んでいます。
ちなみに、紫の花のビオラ・ソロリア‘パピリオナケア’以外には、
白地に紫のもようの ビオラ・ソロリア‘プリケアナ’
白い花にインクを吹きかけたような ビオラ・ソロリア‘フレックルス’(フレックルスはそばかすの意味)
白い花が咲く ビオラ・ソロリア‘スノープリンセス’ の4種があります。
2007/ 4/29付 「パピリオナケア」
西日本に多いらしい白花タンポポ。最近、東日本にある我が家の周りでも数を殖やしています。

姿はタンポポで、(舌状花の)花びらだけが白い、白花タンポポ。
アップにすると、花粉とめしべの先(柱頭)が黄色いから、黄色っぽく見えちゃうかな?(^v^)

でも、密かにこのお花のチャームポイントと思っているのは ↓ ガク(萼)っぽいところ。(総苞片)

ひとつひとつの部品(総苞片)の端っこに付いているトゲのようなものがなんか、可愛いなと ♪
もお、本当に 季節のすすみが早くて、今年は写真に撮り逃した春の花が多いような気がします。
ん、じゃ、初夏のお花は頑張って写すかな。…なんてね。(^^)ふふっ。
ブログ内関連ページ:
2009/ 3/31付 「意外な姿」
2008/ 4/20付 「ウラシマソウ」
2007/ 4/18付 「ウラシマソウ」
2006/ 4/21付 「ウラシマソウの花」
2007/ 4/20付 「ノジスミレとケマルバスミレ」
2008/ 4/27付 「スミレという名のスミレ」
2007/ 4/29付 「パピリオナケア」
2008/ 4/13付 「白花タンポポ」