早速、いつも観察している木を見てきました。
ここは 商店街の裏の小さな小さな緑地帯。
花いっぱい運動の人達が 花だんを作ってくれたのですが、
そこに、ソシンロウバイが植えられているんです。

咲いてました、咲いてました。
枝いっぱいに黄色い花が…あれれ?花じゃないものも付いてます。
なんでしょう?

春先に、黄色い半透明の花を咲かせるロウバイのなかま。
中国原産の落葉低木です。
どこまでも黄色いのがソシンロウバイ(素心蝋梅)
水仙にも似た、品のある甘い香りです。
花の少ないこの時期、花材としても重宝しますので、
公共の施設やどこかの店先の生け花の中で出会えたりもします。
丸いつぼみから咲き始め、次第に開くと、思いがけないくらい
長い花びらだったりします。
花ごとに かなり表情が変わります。

咲き始めは おしべを開いて花粉を取り込み、
次におしべを中央に集めて、自家受粉しないようにめしべを覆ってから、
花ビラを全開にして花粉を飛ばすのだそうです。
そんな微細な動きが、花の表情の違いを醸し出しているのでしょうか…。
web検索中に知ったのですが、未熟な実の姿が ちょっとユーモラスなので、
花の後も気をつけていようと思いました。
さて、花の他に付いていたのは、実で
緑みずみずしかったものがやがて熟して、枯れ色になり、とうとう、
透かし模様になっちゃいました。

ここまで行くと、なにかの細工のようで、綺麗ですね。
実をほぐしてみると、中から小豆色の種が3つ出てきました。
→ここから6/25に加筆修正しました。
小豆色の種のように見えたものは そう果で、
またその中に種が入っているそうです。割ってはみませんでしたが…、
←ここまで加筆修正します。
図鑑に寄れば、5〜20個も入っていると書いてありました。
ただ、実を付けさせますと、木が傷むそうです。園芸家の方は、
お庭のロウバイには そんな無理をさせませんように。
ソシンロウバイが 一番育てやすいらしく、個人のお庭のロウバイは、
ソシンロウバイが多いようです。
名前に「ソシン」とつかないほうのロウバイは 花の中心部分が
赤みを帯びています。
区別が付きにくいときには、「和蝋梅」と呼ぶこともあるそうです。

うつむいて咲いていた花を下からのぞき込むように撮影しました。
これは、電車でちょっと行った先の公園のロウバイ。
去年2005年の1/17の日記で取り上げたものです。
日記に残っている感想に寄れば、ソシンロウバイは水仙に似た香りでしたが、
ロウバイはジャスミン緑茶の香りだったようです。
この他に「マンゲツロウバイ(満月蝋梅)」と言う種類もあります。
実はソシンとの違いがわからずにいたのですが、
先日、余所のブログで教えていただきました。
「かえで☆のデジブラ日記〜♪」の中の
「ソシンロウバイ」の記事に付いた
くろねこさんのコメントです。
何年か越しの疑問が解けました、くろねこさん、ありがとうございました。
基本的には「ソシン」と「マンゲツ」は同じもので、
花の色が濃く出たものを固定したものが「マンゲツロウバイ」と呼ばれるそうです。
花びらが少々厚くなり、半透明とは言えなくなったと言う特徴があるようですが、
写真での判別は難しいようで、実物を見ないと どちらか解らないようです。
そうとなれば、見たくなっちゃいますよね。
どこかにないかな、マンゲツロウバイ。
この時期 花が少ないせいか、
ロウバイの仲間は毎年のように取り上げちゃいますね。
お天気の良い日に、青空をバックにロウバイ仲間の花を撮ると、
写真の中だけは、一足先に春が来たような感じがしますね〜。
今年も会えてうれしいよ、ロウバイちゃん達。
このほかに、アメリカ原産のクロバナロウバイというお仲間もあるんだそうです。
別名はアメリカロウバイ。
ところ変われば何とやら、こちらは、赤っぽい花を初夏に咲かせるそうです。
早速拝見に来ました〜よ!
黄色の臘梅(私は宝登山臘梅園のこの字を使用)は青空が似合いますね!
夕べ別の場所でも臘梅の実を知りました。中には小豆色の種が5-20個も? そんなに沢山?
それは♪ ⌒ヽ(*゜O゜)ノ スゴイッ!!!
はもようさんの記事には、いつも新鮮な驚きがあって嬉しい事です。
私も次回は実を見てみます! TB有難う〜こちらからもTBしますm(_ _)m
TB 届いていたんだ!
ダメ元でも、送信し続けた甲斐がありました。良かった良かった。
お返しTBも届いてます〜。嬉しいなぁ。
住んでいる地域が近いので、かえで☆さんの記事は
ものすんごく参考になるんですよ。
余所へ出かけた時のお土産記事も楽しみだし…。
これからもよろしくお願いします。
ロウバイのその字ねぇ。宝登山臘梅園のHPで紹介されている
名前の由来にも出てくる(昔の12月をあらわす言葉「臘月」に由来)
大事な字ですものね。
私もどうしようかなとは思ったんですが、図鑑はみんな「蝋梅」だったので、
とりあえずこっちをとりました。
そんなこんなも記事になりますねぇ。
知れば知るほど面白い花と言うことになるでしょうか。
コメントとTBありがとうございました。
先日来の暖かさで、近所でもつぎつぎと咲き始めました。
こんな透かし模様にまでなった実はまだ見ていません。面白いですね。
そうですよね、普通お庭にある蝋梅に実は付けさせないし、付いても早いウチに取って木を守りますモノね。
すっかりミイラになるまで木に残っていることはないですものね。
手入れされてないのも珍しいモノが見られてラッキ〜ってコトで、良い物を見せて頂きました。
主役ですね〜。
おーちゃんさんのブログでも、綺麗な姿が見られましたし♪
上品な姿に 甘い香り。
よく晴れた日に眺めるロウバイはまた格別です。
こんな透かし模様の実は珍しいのでしょうか?
未熟な実の
タコが壺から足先だけ出してるような姿も可愛いですよ。
コメントありがとうございました。
そうそう、お庭で大事に育てていらっしゃる方は、
実はとっちゃいますからね。
この木は、目が行き届かない分、私の目の保養になってます。
シュウメイギクの綿毛と言い、ロウバイの実の透かし模様と言い、
園芸種の意外な姿♪で、また、記事一丁あがり♪
私にはありがたいかぎりですわ。(^^)えへへっ!
コメントありがとうございました。