…っと、人ごとのようですが、私だって、昨日、とっても賑わう隣町の公園へ行ってきましたよ。
ただし人混みを避けて、他の人が見向きもしないお花の写真ばかり撮ってきましたけれどね。(^^;)
今日の記事はそんな、お気に入りの観察スポット隣町の公園裏の「北向きの斜面」に咲くお花。
毎年撮ってはいるのですが、そのおなじみさんの 今年のようすをご紹介します。
まずは、我が家のホトトギスちゃん達のふるさとの ヤマジノホトトギスの芽。

まいど素敵な斑点模様 ♪ ですね。
うちで育てている鉢植えのホトトギスは4年前、この斜面で草刈り隊に切られてしまった茎から
タネをもらったものです。ふるさとのヤマジノちゃん達、今年も元気そうです。
2007/ 9/29付 「ヤマジノホトトギス」
2006/ 9/29付 「ヤマジノホトトギス」
2005/12/ 6付 「ホトトギスの種」
ご近所さんをまとめてご紹介。

真ん中に赤っぽい筋が入っているのは、秋に咲くノハラアザミの葉っぱです。
夏にはかなり大きくなります。地味に数が殖えてるし、秋のお花が楽しみです。頑張れ!
2008/11/ 3付 「ノハラアザミの綿毛」
2008/ 9/ 6付 「隣町の公園へ その2」
それから、この地味な葉っぱはアキノタムラソウ。日本のサルビアという意味の学名をもらった
青紫のお花の咲く葉っぱです。

図鑑にはハルノタムラソウ、ナツノタケムラソウも載っています。いつか全部見てみたいです。
2008/ 7/22付 「アキノタムラソウ」
2007/ 7/14付 「アキノタムラソウなど…」
それから、この辺にいっぱい生える黄色いお花のヤブタビラコは、今、このくらい。

まぁるく広げた葉っぱの中央に、つぼみが見えてきました。ちょっとうつむきがちに
小さなお花を見せてくれるはず。
2007/ 4/24付 「ヤブタビラコ」
2007/ 5/24付 「キク科のタネ」
地味な葉っぱばかりが 続きましたね。さて、この「北向きの斜面」。
お花見の場所としては穴場です。まぁ、斜面なので、宴会が出来ないので人影は少なめなんです。
でも、ここの主役は今、カタクリの花なんですよ。皆さん、斜面をのぞき込んで、
綺麗だとか、もう盛りは過ぎちゃった…とか、そんな話をしながら通り過ぎていくんです。
でもね、私にとって、カタクリはもう、前回撮っちゃったんです。今回のお目当てはこちら。

ジロボウエンゴサクです。
はい、地味です。お花もちっちやいし、色も地味です。誰も目にもとめません。(^^;)
でも私、好きなんですよね、このお花。写真に撮りにくいんですけれど、毎年撮ってます。

お山に行けばもっと青いヤマエンゴサクとか、園芸店に行けば華やかに改良された園芸種とかが
あるのですが、でも、やっぱりこの地味さが好きです。今年もまた会えて嬉しいです。
「ジロボウ」と言う名は、伊勢地方でスミレを太郎坊、この花を次郎坊と呼んで子ども達が
花の距を引っかけて遊んだことに由来しているそうです。
で、「エンゴサク」は、根を乾燥させて作る漢方薬の名前「延胡索」のこと。鎮痛に効果があるそうです。
ケシ科キケマン属の多年草です。

今年はお花の咲くのが遅かったような気がしたのですが、こんな群落も現れて、ほっと一息です。
2008/ 4/ 7付 「ニリンソウなど」
2007/ 4/10付 「北向き斜面の花」
同じ仲間のムラサキケマン。およそのブログでは、もうお花の写真を見せていただけてるのに、
こちらの「北向きの斜面」では、まだ、葉っぱが全然育っていないので、あちこち探しちゃいました。
やっと見つけたのは一番花。

ジロボウさんよりは、だいぶ濃いめのお色合い。ムラサキケマンのお花です。
生えているのは道ばたの 錆びたパイプや捨てられた針金が 写り込んじゃう場所でした。

それでも今年最初に見つけた株です。これからあちこちにたくさん咲くとしても、これが最初の
記念撮影。今年もいっぱい咲いてよね。
ちなみに「ケマン:華鬘」とは仏殿の欄間などを飾る仏具のことだそうです。
2007/ 4/10付 「北向き斜面の花」 ムラサキケマン、ジロボウ…葉の比較
2008/ 5/ 6付 「あの花のその後」 ムラサキケマンのタネ
たくさん写真を撮ってきたので記事一本には載せきれませんでした。
明日も同様に 昨日(4/4)に撮ってきた「北向きの斜面」の春の花をご紹介します。
ブログ内関連ページ:
2008/ 4/16付 「「北向き斜面」の春の花」
2006/ 4/ 7付 「答え合わせ(野草の芽生えその後)」
2006/ 3/ 7付 「野草の芽生え」
そうですねぇ…どうでしょう?
キケマン属のお花は似てますからねぇ…。
なんでも、花の下にある苞に
ギザギザの切れ込みのあるのがヤマエンゴサクで、
ないのがジロボウエンゴサクだそうです。
色の濃い花も、あるにはあるので色は決め手にはなりません。
園芸店では、ヒマラヤエンゴサク(コリダリス フレキシオーサ)という
もっと華やかなお花も売られているそうですよ。