2008年11月17日

ニレ科3種の落ち葉

今日は午前中を中心に、とっても良いお天気でした。
お洗濯、布団干し、共にばっちりです。(^^*)ああ、お日様の光が有り難い。(−人−)

今、公園はそこいら中、落ち葉でいっぱいですよね。ふと拾った葉っぱ一枚で、
何の木の葉か解ったら、すごいと思いません? 
すごい人になりたくて、時々挑戦するのですが、たいてい…なれません。(^^A)

達人めざして 今日も修行するぞ。まずは手近なニレ科の木から…。

08_1117_nireka0.jpg

ニレ科の木、3種類並べました。はい、どれが何の木の葉でしょう。



ニレ科の木は、寿命が長く大木になる木が多く、神話や物語にもよく登場します。
英語ではエルム(elm)。
日本には北国に多いハルニレ、この辺にも結構生えてるアキニレなどが有ります。

でも、ニレ科でもっともっと身近なのは 武蔵野の象徴のようなケヤキ、
一里塚によく植えられたエノキ、それからエノキのそっくりさんと言われるムクノキの3種でしょう。

一枚目の写真もその3種の葉です。

08_1117_nireka1.jpg

正解は、上の2枚がエノキ。←左が裏で、右が表→です。ニレ科エノキ属。

真ん中はムクノキ。どちらかと言えば、大きめの葉が目立ちます。ニレ科ムクノキ属。

下の2枚は、ケヤキの葉。これは赤茶色に色付いたもの。ニレ科ケヤキ属。




見慣れてくれば一目瞭然なのですが、見慣れるまでは、どこをどう見たらいいのか
解りませんよね。

まずはそっくりと言われて久しい、エノキとムクノキを比べてみましょう。

じつは葉っぱ以外にも見わけのポイントはたくさんあるんですよ。
たとえば、エノキの幹はざらざらで黒っぽく、
ムクノキの幹は比較的なめらかで白っぽく、赤い縦線がたくさん入っているところ。

たとえば、エノキの実は小さくて赤く色付くけれど、
ムクノキの実はもう少し大きくて黒っぽく実ること。

エノキの葉は濃い緑色で、濃い黄色に色付くことが多くて、
ムクノキの葉は、黄緑色でレモン色に色付く木が多いこと。

エノキの木陰は暗く、ムクノキの木陰は明るいこと。

08_1117_nireka2.jpg(←左エノキ、右ムクノキ→)

でも、落ち葉を見て区別するとしたら…どこを見たらいいでしょう?

はい、チェックポイントです。まず、葉の柄のところに注目してください。

08_1117_nireka3.jpg

柄のそばに、はっきりした3本の葉脈が目立ったら、それはエノキかもしれません。
ムクノキの葉には、最初の3脈の外側に 細かい葉脈がたくさん並んでいます。

ややこしくなっちゃいますが、エノキの葉の葉脈の外側にも、同様の葉脈が、
無いわけではありませんが、間隔がまばらで目立ちません。
でも、ムクノキの葉には間隔が狭くて目立つ葉脈が並んでいます。
これが最大のポイントです。

もし迷ったら、是非触ってみてください。
手に取れば 暗闇でも解りますよ。それくらい、特にムクノキの葉っぱは独特です。

何に似ているかと言えば、ずばり紙ヤスリです。
昔からムクノキの葉は、こけしや象牙の 仕上げ磨きに使われてきたそうで、
さわったとたんに、おおっ!って驚いちゃうくらい紙ヤスリに似ているんですよ。



ついでなので葉の周りのギザギザ(鋸歯:きょし)にも注目してみましょう。
今回は、ケヤキの葉にも参加してもらいました。

08_1117_nireka4.jpg

エノキの葉のギザギザは とがって無くて しかも、葉の真ん中から先の方にしか
付いていません。真ん中より柄に近い方は ギザギザなしです。

ムクノキのギザギザはとがっていて直線的です、
葉の真ん中よりはもう少し 柄に近い方までギザギザしていますが、最後まではありません。
真ん中と最後の中間、つまり葉の周囲の3/4くらいがギザギザしています。

ケヤキのギザギザは鋭いのですが、独特のカーブを描いています。
ギザギザは葉の先の方だけでも、途中まででもなく、葉っぱ全体に付いています。
それから、葉脈ですが、中央に一本主脈が通り、
主脈の両脇から出た 葉脈は一度も枝分かれすることなく、ギザギザの頂点まで続いています。


つまり、ムクノキで目立って、エノキでは目立たなかった3脈の外側の葉脈が、
ケヤキには全く無い!んです。
これが身近なニレ科3種の葉の違いです。



黒くて無骨なザラザラの幹に、(象さんの足みたいなんです。(^^*)
旅人を憩わせる濃い木陰。
一里塚に植えられて、たくさんの旅人を見守ったであろうエノキ。

08_1117_nireka5.jpg

日本の国蝶オオムラサキの幼虫を育てる木でもあります。




白っぽい幹、明るい色の葉。ムクドリが良く来る木だからムクノキなのか、
この木の実をよく食べるからムクドリなのか?どっちが先なのかは知りませんが、

08_1117_nireka6.jpg

スタイリッシュなその姿は 都会的な感じさえするムクノキ。



そして、赤、黄、金茶に 華やかに色付く ケヤキの木。

08_1117_nireka7.jpg

材としても優れていて、きわめて優れたという意味の「けやけき木」と言われた
ケヤキの木。天を支えるかのごとく 大きく枝を開いてそびえる姿が、
これから際だつ季節になりますねえ。



葉っぱ見ただけで、木の名前が解る人になろう。身近なニレ科3種 編。
今回の修行はここまで。また、気が向いたら、続きを書きます。(^^*)

辺りを見回して…木っていっぱいあるんですよねぇ…。
ああ、修行の道は長くて険しそう(^^A)ぼちぼち行くべ。





身近なニレ科3種、HPでも詳しく説明しています。

HP>おなじみの木>町の木>「ケヤキについて」
HP>おなじみの木>山の木>「エノキについて」 ムクノキについて


ブログ内関連ページ:

2006/11/ 1付 「紅葉さんぽ」

2007/10/26付 「大きな椋の木」

2008/10/30付 「こずえ見上げて…」
2007/11/25付 「ケヤキの紅葉」
2006/12/15付 「今年のケヤキ」
2006/11/29付 「ケヤキ並木」


おまけ

2007/10/ 4付 「アキニレの花」



posted by はもよう at 21:45| Comment(6) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

むむむ・・・、ますます分からなくなってきました(笑い)。ニレ科だから、よく似ているのですね。

当方の11/19記事の黄葉樹は、ニレ科とは関係ありませんか?ご教授を・・・ひろしさんのアドバイスで・・・。
Posted by nakamura at 2008年11月20日 00:07
nakamuraさん、こんばんは。
ええっ?…ますます解らなくなっちゃいましたか?
あらま大変(^^A)どうしましょう。

ええ?ゴキョージュですか?そんな偉そうなこと出来ませんけど…
野次馬しに行きますね。(^^*)
Posted by はもよう at 2008年11月20日 22:10
エノキとケヤキは葉だけですぐわかるのですが、ムクノキはまだダメでした。
こちらの記事を頭の中に入れて、もう一度週末に見てきます。
Posted by ディック at 2008年11月20日 22:26
私も今日は、きのうの散策で撮った「ニレ科3種」を記事にしました。
黄葉がずいぶん進んでいるのですが、今日の強風ですっかり葉を落とした樹もあります。
Posted by ひろし at 2008年11月21日 21:51
ディックさん、こんばんは。
え? そうですか?
ムクノキが一番 見分けやすいですよ。
現物を目の前にしたら、きっとそう思われると思います。
それに今は、黒い実が付いていますから、すぐに解ります。
素敵な写真撮って 見せてくださいね。(^^*)
Posted by はもよう at 2008年11月21日 22:07
ひろしさん、こんばんは。
あ、ひろしさんのブログでもニレ科3種の写真を掲載されたんですね。
はい、あとで見せていただきます。(^o^)ノ

ええ、葉っぱはどんどん散っていますね。
私は昨日 見に行ったのですが、風が無くてもはらはら散ってましたから、
強風なんて吹いたらひとたまりもないですね。
まさに木枯らしの季節ですね。(^^*)
Posted by はもよう at 2008年11月21日 22:12
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