2008年10月11日

秋の穂になる草

朝の雨が、午後、急に晴れて陽が差しました。夕焼けは秋の初めよりもずっと
赤みをまして、西の空と雲を切ないような綺麗な色に染めていました。

傾き掛けた陽の光を浴びて 輝く草の穂…秋らしい光景ですよねぇ。
風情を楽しむ分には、それで良いのだけれど、つい無粋に植物図鑑なんか出してしまうと、
もぉ、その、のどかな光景が 深い悩みの種になっちゃうんですよねぇ。

正しいのかどうか解りませんが、イネ科の草の穂…目に付いたものを記録してみます。

08_1011_ineka01.jpg

まずはこの、みすぼらしい穂のススキみたいな草…「アゼガヤ」かな?



イネ科の植物の見わけってとっても難しいんですよね。

まず、素人にとって困るのは、説明に使われる特殊な言葉になじめないこと。
苞頴、花頴、小穂、葉鞘、葉耳、葉舌…漢字の並んでいるのを見ただけで、
あぁ、無理って思います。(^^A)←こらこら

それから、独特な見わけポイント。ちゃんと撮ってこなくちゃと思いつつ、
まだ、ポイントが身に付いていないものだから、
図鑑を見ても何のヒントにもならない写真ばかりがたまっちゃって…困ります。(^^A)

でも、この時期、ひときわ綺麗に輝いていると、名前…覚えたいなと思います。

覚えたのもありますよ。
たとえばいつもおさんぽしている道の両脇を埋めているのは…

08_1011_ineka02.jpg

赤っぽくて瓶ブラシみたいな穂がチカラシバで、細かくてぼわっとした穂がカゼクサ。
あ、このサイズにしちゃうとカゼクサがよく解らないですねぇ。(^^;)

写真に撮りにくい!  これも、素人が見わけに悩む理由のひとつですよねぇ。
とりあえず撮って来て後で図鑑を見て…あれ?肝心なところがピンぼけだぁ…なんてね。




陽を受けて浮かび上がる、小さなメヒシバみたいな穂の草は、コブナグサ。

08_1011_ineka03.jpg

葉っぱが小さくて 小鮒:コブナを連想させる形だから付いた名前だそうです。
そう、だから、穂を見ていても、「鮒:フナ」とは結びつかないです。

繊細な茎の先は、この時期、朝露を宿してとっても綺麗。

08_1011_ineka04.jpg

形はメヒシバ、でも大きさが全く違い、こちらはかなりの小ぶり。しかも、葉っぱも違う。
穂が出るまではチヂミザサの方に似ています。

可愛い穂をアップで見ると…

08_1011_ineka05.jpg

うん、やっぱり繊細。
秋になるといつの間にか穂を並べて、目立って来る草なんです。
きっと夏の間も 他の草の間に生えていたはずなんですけど、辺り一面葉っぱだらけでしたから、
目立ちませんでした。

この、穂の出る時期。というのも、とっても大事な見わけポイントですね。
麦のように夏の前に 実りの季節を迎えてしまう草も多いんですから。



今、一番名前を知りたいのはこの ↓ 、チヂミザサやコブナグサのそっくりさん。

08_1011_ineka06.jpg

チヂミザサとコブナグサは穂の形が解っているので、これは「違う」と言うことはできるのですが、
名前となると自信がありません。

この日は朝露をのせた葉っぱがキラキラ光っていました。

08_1011_ineka07.jpg

いつもの岡山理科大の波田教授のところで見比べましたが…今のところ…「アシボソ」が有力です。

波田教授のページ

イネ科アシボソ属 「アシボソ」




すぐ隣に色づいた葉っぱがありました。綺麗だなぁって思って一生懸命に写真に撮っていたら、
見知らぬおじさまに、何を撮っているのかと声を掛けられました。

08_1011_ineka08.jpg

朝露です…って、デジカメの液晶画面を見せたら、ああ、そういう撮り方もあったかと、
なんだかとっても感心していただきました。
はい、大きな景色は遠くまで行かないと撮れませんが、小さなものなら、身近でも
綺麗な被写体を見つけられますから…なんてお話をしてお別れしました。

そういえばここのところ、公園でカメラを抱えたおじさま、お兄様方をよく見かけます。
芸術の秋だから?でしょうか。
おじさま、素敵な写真が撮れると良いですね。陰ながらお祈りしておきますわ。(^人^)



赤い葉っぱは 何の葉っぱだったのかな?  そんなこんなで 確認しそびれました。
上の「アシボソ」かも…の葉かもしれないし、一緒に生えてた

08_1011_ineka09.jpg

ムラサキエノコロの葉っぱかもしれません。


エノコログサの仲間も、今、盛りですよねぇ。

08_1011_ineka10.jpg

あーあ、秋だなぁ。(’’#)





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posted by はもよう at 21:20| Comment(7) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はもようが連想するの?
Posted by BlogPetのコロン at 2008年10月12日 13:24
秋の根岸森林公園というと、昨年はチヂミザサばっかり。今年はまだそれほどでもないですが、これからどんどん増えて大きくなります。スパンキーを散歩から連れて帰るといやがられます。
昨年までチカラシバはほとんどなかったのですが、今年はずいぶん多いように思います。
アシボソだかササガヤだか、よく似たのがサクラの林の下生えにたくさんあります。教えていただいたホームページを参考に、イネ科を勉強しようと思います。
草刈りが激しくて、イネ科の植物くらいしか残っていないし…。
Posted by ディック at 2008年10月12日 21:56
こんばんは。

秋の風情ですね・・・。
イネ科は難しいです(笑い)。
Posted by nakamura at 2008年10月12日 22:06
ディックさん、あはは…そうですよねぇ。
チヂミザサ!私もこの間、被害に遭いました。
靴下に付いちゃって、ちくちくして、べたべたして、でもなかなか取れなくて
困りました。
靴下だけでもいやなのにワンちゃんの体中に付いたらやだろうなぁ。(^^;)

あ、波田先生のページは説明が詳しくて良いですよ。
お勧めです。(^^*)

お互い、頑張りましょう。(^O^)ノ
Posted by はもよう at 2008年10月12日 22:33
nakamuraさん、こんばんは。

はい、イネ科は難しいです。
でも、年に2度、初夏と秋に名前を知りたくなります。

名前調べ、少しずつ頑張ろうと思います。(^^*)
Posted by はもよう at 2008年10月12日 22:34
散歩から帰ったとき、きょうはかみさんが立川へコスモスを見に出かけていましたスパンキーは、足を洗ってやったら、呼び止めてもハウスへ入ってしまい、出てきません。チヂミザサがいっぱい付いているのに…。
そのあと、ぼくがブログの記事を書いたりしているあいだ、家の中の二カ所で吐いていました。舌で舐めとって身繕いしたらしいのです。
Posted by ディック at 2008年10月13日 19:37
ディックさん、こんばんは。
お、奥様、立川へコスモスって…昭和記念公園ですか?
あそこのコスモスは見事ですけど…。

あらら…、スパンキーちゃん、吐いちゃいましたか。
チヂミザサのひっつき虫のチクチクベタベタが、お喉を刺激しちゃったかな。
可哀想に。
秋のワンちゃんはひっつき虫に悩まされるみたいですねぇ。(’’?)
お大事に。(^o^)ノ
Posted by はもよう at 2008年10月14日 00:20
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