秋めいてきたなぁ…なんて思ったんですけれどね(^^A)。結局汗だく。
さて、今日も「隣町の公園」探検記です。その3に参りましょう。
以前の記事でご紹介した以外にもいろんなお花を撮ってきました。
今回は、隣町の公園裏の「北向きの斜面」の真ん中あたり、シュウカイドウが群れ咲く場所を
ご紹介します。まずは、頭上のクズの花…

秋の七草にも含まれていて、昔から日本人になじみの深いクズ。
このお花に誘われるように、一段高い場所へ登ると…
シュウカイドウの群生地に出ました。綺麗でしょ。

シュウカイドウはシュウカイドウ科ベゴニア属、中国出身の球根性多年草。
「秋海棠」と表す中国名を音読みにしたものだそうです。
ヨウラクソウ(瓔珞草)という別名もあるんですって、ご存じでした?
辞書で調べてみたら「瓔珞:ようらく」って、元はインドの貴族の装身具のことで、
仏像のお首やお胸を飾ったり、お寺の仏像を安置している場所の天井を飾ったりするものの
ことですって。なるほどねぇ〜。そういわれればそんな感じ?
植物と言うよりもこの姿、なんかとっても装飾的ですものね。
シュウカイドウは葉っぱにシュウ酸を含んでいるので噛むと酸っぱいそうです。
ベゴニアなどの仲間なので、お花はそっくりですよね。
でも、他のお花は結構お世話が大変ですが、シュウカイドウは耐寒性に優れているので
花だんから逃げ出して各地で野生化しているそうです。
直射日光が当たらない程度の 明るくて湿気の多い場所がお気に入り。

ひとつの株におばなとめばなが付くタイプ(雌雄同株異花)。
お花の真ん中に 黄色いぽんぽんが目立つのが おばなです。黄色いのはおしべですって。
ピンクの花びらに見えるもののうち、大きいのはガク(萼)で、小さいの2枚が花びらですって。
めばなはあんまりパッと開かないのでうまく写せませんでした。今度、ちゃんと撮ってきますね。
花の茎のところが長めで 3つの翼が付いているのが目印です。
めしべはおしべとは違うデザインなんですよね。それも写してきたいなぁ。(’、’)
さて、ここで写真を撮っていると、お隣さんが気になりました。

ひどい名前コンテストの常連さん、ママコノシリヌグイですよ。しかも、かなりの美白形。
うわっ、可愛いなぁ。

ね、全体を見ると、ちゃんとママコノシリヌグイですよね。
でもこんなに白いのは初めて見ました。可憐ですねぇ。

あらら、拡大してみたら、お花の陰にちっちゃいクモが待ってました。
ちっちゃい虫さん達、気をつけて。
この場所では、クズのお花がちゃんと撮れなかったので、もう少し後で、
センニンソウと戦っているほうの クズのお花を撮ってきました。

ちょこっと見た目はワイルドだけど、良い匂いです。
考えてみると そのはびこる勢いがあまりに暴力的だから 今は 厄介者扱いだけれど、
根からはくず粉、葛根湯。蔓はかごやロープ代わりに利用され、繊維からは着物や紙を作り、
葉は良い飼料になって牛馬を肥やし、人の身近でとっても役に立ってきたつる草なんですよね。
適度に草刈りされる里山の環境がお気に入りで、ばりばり刈ってばりばり使っても、
ちっとも無くならない。里山の人にとっては、とっても身近で頼りになる相棒だったはず。
このとんでもないはびこり方を見ていると、もっともっと上手に利用すればいいのにと
いつも思います。
昔の知恵を さらに進める研究者は…まだ現れていないのかな?
「隣町の公園」探検記 まだまだ続きます。次は木の様子などについて。
2008/ 9/ 5付 「隣町の公園へ その1」
2008/ 9/ 6付 「隣町の公園へ その2」
ブログ内関連ページ:
2006/ 7/18付 「ママコノシリヌグイ」
2006/10/26付 「アキノウナギツカミ」
2006/10/12付 「小さい実り」 クズの実
2006/ 9/10付 「センニンソウ」 クズのライバル
クズの応援団に参加させていただきましょう・・・(笑い)。くず餅、おいしいですよ!
なお、ツルボ、咲きましたね・・・。はもようさんのように、かわいいではないですか(笑い)。
おお、クズの応援団ですね。ね、くず餅、美味しいですよね。
この繁茂力を是非、皆さんのために生かして欲しいと思います。
今後の研究に期待…かな。
ツルボは咲きましたが…何ともはかない細い花の穂です。
私…(^^;)?…似てもにつきませんよぉ。
私も初めて見ました、こんなに白いママコノシリヌグイ。
気に入ったので、もう一度撮りに行きましたよ。(^^*)