ビックリするほど気温が下がりました。おかげでとっても涼しく過ごすことが出来ました。
月曜日の今日になっても、比較的雲が多くて、気温も上がるには上がったのですが、
以前の力強さは感じられず、夏も盛りを過ぎたのだと実感させるような一日でした。
さて、やっと落ち着いてパソコンに向かうことが出来るようになりました。
早速、今回のキャンプで出会った野草のご紹介などしていきたいと思います。
まずは、今までなかなか、会えなかったお花たちから

こちらは キンポウゲ科センニンソウ属の多年草、クサボタン。
およそのブログで何度も見せていただきながら、なかなか会えなかったんですよね。
嬉しかったのでトップバッターでご紹介します。
牡丹に似た葉っぱだから「クサボタン」。
センニンソウやボタンヅルのお仲間ですが、蔓にはなりません。
手元の図鑑には、「多年草」と記載されていますが、web検索していたら、
茎の下の方は 木の枝のようになる(木質化)ので、
半分「木」のようなものと紹介する記事も見受けられました。
長いつぼみが開くと…

くるくると巻き上がって、ユーモラスな姿になりますよね。
このくるくる部分は花びらではなく、ガク(萼)だそうです。淡い紫色が良い感じ。
地味めで小さなお花ですが、なかなか魅力的な姿です。

キンポウゲ科ですのご多分に漏れず、全草 毒だそうです。
オスの株とメスの株に分かれるタイプ。メスの株には実が付きますが、
この実がまた、センニンソウと同じ、綿毛になる実なんですよ。
そこまで調べていて、ふと思い出しました。
塩原温泉で、川縁の手すりから身を乗り出して撮ったこの草…

この部分を拡大すると…

ほら、こんな花の後…若い実が、↑ あらら、図鑑のクサボタンの若い実の写真にそっくり。
お花の形はちゃんと見えないけれど、これがクサボタンのメスの株なのかしら?
……ってことは、上 ↑ のキャンプ場で見た方はオスの株?
う〜ん、こういうとき、近所にないと不便です。 もう一度見に行って確かめることが出来ません。
来年、もしも同じ場所に行けたなら…また、確かめてみようと思います。
次は、キャンプ場について最初に目に付いたお花。
可愛いピンクのお花…。あらら、目立つこのガク(萼)は「シソ科」っぽいですねぇ…

なんて言いながら写真を撮っていると…
あーっ、見つけちゃいました。紛う方無き 一族の証。
下の花びらに、くっきり並ぶこの ふた粒のお米のような印こそ、

シソ科じゃないです。
ゴマノハグサ科のママコナ属のお仲間の印じゃございませんか。
ええっと、ここで図鑑と比較〜。
ママコナは『上唇はかぶと型でふちに軟毛が生え、、下唇は横に広がって先が3裂し、
内部に二個の班紋がある。この米粒に似た班紋が名前の由来とも言われる。
苞(ほう)は葉状で小さく鋸歯がある。』
深山ママコナの花冠は 花喉の両側に黄色斑があり、苞(ほう)には鋸歯がない。
お仲間が結構あちこちに居るみたいですが、このお花は基本の「ママコナ」で良いみたいです。
この花の名前の「ママコ」は血の繋がらない子ども「継子」の事ではなくて、
おまんま…つまり、米粒の事です。漢字で書くと「飯子菜」です。
花びらの上にふた粒、お米粒が乗っているように見えますでしょう。
ピンクが可愛いゴマノハグサ科の多年草ですが、なんとこの花、半寄生植物なんですって。
イネ科やカヤツリグサ科の植物の根に寄生するそうです。
で、ちょこっと頼れる場合には、大きな株になって、頼れる草が近くにないと、
小さい株になるそうです。
ここではこんなにいっぱい咲いてましたから、(風に揺られてピンぼけですが…)

きっと頼れる草さんが近くにいたんでしょうね。可愛い上に、ちゃっかりしてますね。(^m^)
それから、ふっくらと可愛い黄色のマメ科のお花、これはお風呂を借りに行った
隣の福島県のスキー場のお花、ミヤコグサ(?)ですよ。

会いたかったんだ ♪ 可愛いでしょ。(^^*)
最近はヨーロッパから緑化用のタネに混じってやって来たと噂される 西洋ミヤコグサの方が
多いらしいんですけれど、舶来さんはガク(萼)のところに結構長い毛が生えて居るんですって。
でも、このときに撮った別アングルの写真で確認しましたが、ガク(萼)に毛は生えていませんでした。
だがら ミヤコグサで良いと思いますが…。
こっちは終わりかけのお花。もう豆のさやができかけています。

あー、花付きが良すぎますねぇ。茎の先にこんなに付くのは、やっぱりヨーロッパから来た、
ネビキミヤコグサかもしれません。「値引き」じゃなくて「根引き」ですよ。
難しいなぁ…。(−”−;)やたらに外国のタネ蒔かないでよね。←やつあたり
さて、お仲間はいろいろあるようですが、(^^;)それはひとまずおいといて…。
名前の由来では、図鑑、web共に「昔、京都に多かったからミヤコ(都)クサ」という説が、
紹介されていますが、他にもいろいろあるみたい。
形が似ているから、「エボシグサ(烏帽子草)」という別名もあるようです。
それから、実験に利用される植物でもあるようで、検索するとミヤコグサを使った実験レポートなども
ヒットしました。見えないところで、お世話になっているのかもしれませんねぇ。(-人-)ありがたや〜。
初めての場所へ行けば、初めてのお花に出会える。これはますます旅が楽しみになってきました。
来年は同じ場所へ行けるかな、それともまたも違う場所に行くようになるのかな?
…あ、来年は2人とも受験生だった…(><)
そうそう、もう一つ、思いがけないものに出会いました。
まぁ、こんなもの見つけて喜ぶのは私くらいのものでしょうが…

不気味ですみません。 ものすごく綺麗だった「ギンリョウソウ」の花の後。
目玉親父じゃなくて、実ですよ。茎が倒れるとつぶれてタネをまき散らす…らしいです。
ああ、種まで撮ってくれば良かった…。
お気に入りの観察スポット「北向きの斜面」で見つけた株は、その後の草刈で消えてしまって
見られなかったんです。ここで見られて嬉しいな。 ちょっとグロテスクな姿だけれど、やっぱり嬉しいです。
キャンプの時に出会ったいろんなもの、これから続々ご紹介します。
良かったらおつきあい下さいませね。(^^*)
ブログ内関連ページ:
2006/ 5/10付 「ギンリョウソウ」
【関連する記事】
キャンプ地を変更されたおかげで、新たな花の発見がいっぱいでよかったですね。
クサボタンは雌雄異株でしたか。全く考えもしませんでした。今度見たらよく観察してみます。
いろいろな花が次々と・・・、楽しませていただきました。
楽しい気分が伝わってきますよ〜(笑い)。
ちがう土地へ行っても目を輝かせている姿が彷彿としてきます。
当方も、よそへ遊びに行ったのですが、花虫観察はすっかり忘れていました。
違う土地でも新しい草花を見つけ、観察するはもようさんの意欲に敬意!
私もよその地で遊んできましたが、本分を忘れて呆けて帰ってきました。
楽しそうです。
はい、このときとばかりにキョロキョロして見ました。
それでも他の用事があって、
あんまり観察している時間はとれなかったんですけどね。(^^;)
会いたかったクサボタンに会えて嬉しかったです。
雌雄異株ですって。
雄花と雌花をもっと比べてみたかったです。
萼のくるりんアクションがとっても可愛いですよね。
すみません、せっかくコメントいただいたのになかなか表示されませんでしたよね。
管理画面からは読めたので、どうしようかなと思っていました。
もうね、こんな時しか、家を離れられないんですもの。
もっといろいろ、いろいろ、いっぱい見てきたかったですよ。
全然足りませんが、仕方有りません。本来の業務もありますし…。
数種類ですが、普段見られないお花に会えて嬉しかったですよ。(^^*)
はい、遠出しますと新しい出会いがあります。
少ししか動けなくて、数種類にしか会えなかったとしても…(^^A)
それでもやっぱり、新しいお花に会えると嬉しいです。\(^▽^)/
クサボタン、初めて見られたようですね〜。って、私もちょっと前に初めて見たのですが・・^^;
くるりんカールに魅了されました^^。
ギンリョウソウ、実は初めてですぅ・・。
こんな愉快な形?なんですね(笑)
あら?! クサボタン ♪ もう、ご覧になりました?
ねぇ、くるりんカールが愛らしいですよねぇ。
もうずっと見たかったのですが、やっと 会えました。
でも、お散歩中の家族が、どんどん先に行っちゃうので
ゆっくり見られなくって残念でした。(``;)
へへっ、ギンリョウソウの実。面白い形でしょう?
ああ、タネを撮ってこなかったのが悔やまれます。(^^;)