夕方から雨になると言う予報通りに雨が降りました。
一雨降って涼しく…いやぁ、セミがいっぱい出て、蒸し暑さが増すかも…(^^A)
さて、今日の記事はお気に入りの観察スポット「北向きの斜面」の中でも、特に
日陰の濃いところに咲く、涼しいところの好きなお花をご紹介です。
ひとつめはヤブミョウガ(藪茗荷)。

これはまだ、17日のつぼみの状態。これからお花が数段に分けて咲きます。
ツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草。あの、素麺や冷や奴の薬味に最適なミョウガ(茗荷)に、
葉っぱが似ているんです。
白いつぶつぶが固まったようなつぼみはやがて、少しずつほどけて花の穂になります。

隣にもう少し開いた花の穂がありました。一輪目は…めしべが突き出した両性花のようです。
草としては大きい方で高さ1mくらいになり、うっそうとした林の端っこの方に、
群れて咲いているのをよく見かけます。

これはいつも見に行く群生地。ヤブミョウガの前にはユキノシタが、白い花の穂を立てて
咲いていた場所です。
2008/ 5/28付 「ユキノシタの群生地 続き」
次の週に見に行ったら、こんなにいっぱい咲いていました。
全体像を写すと、どんなお花なのか解らなくなっちゃうんですよねぇ。

何度も言いますが、草丈は高くて1mくらいになり、葉っぱも大きく30cmくらいで艶があって、
濃い緑色をしています。

白いお花が穂になって付きます。
花びらは3つ、ガク(萼)が3つ。おしべと長いめしべのある両性花はのちに黒っぽい実になり、
穂の先の方にはおしべしかない おばながたくさん付きます。
色づく途中も綺麗ですよ。
白から薄緑、藍色、黒っぽい青へと色が変わっていきます。翡翠とかオニキスとかいろんな石の名前が
思い浮かんじゃうような実の変化です。
うちの近所には、これを鉢植えで楽しんでいらっしゃる方がありましたが、なかなか、風格があって、
良い鉢に仕上がっていました。お庭に植えて、殖えちゃうと もてあますほどの巨体ですから、
鉢植えで楽しむのも、また、良い方法なのかもしれませんね。
さて、今年、この場所に何度か足を運びながら、気がついていたような気づかなかったような…
木がありまして…。
いや、なに、ずっと…クサギの幼樹とばかり思っていたんですよね。
ずいぶんたくさんの小さなクサギが生えて居るなぁ…と。そうしたらね、今週見に行ったときに…
お花が咲いてました。クサギじゃない、鮮やかな牡丹色のお花。む

あらま、ここ、いつの間にか、ボタンクサギ(牡丹臭木)が植えられていたんですねぇ…。
ボタンクサギ(牡丹臭木)は、中国南部原産の園芸種。クマツヅラ科クサギ属の落葉低木です。
クサギと同じで、お花はユリ系統の良い香りがしますが、葉や幹を傷つけると青臭い嫌な匂いがします。

7月から9月にかけて、牡丹色の小花をボール状に開く、綺麗な花木です。
性質は強健で、地下茎でも良く殖え日当たりを好むことから、幹線道路沿いの斜面一面を、
ピンクに彩っているのをよく見かけるのですが、
園芸のページを見てみたら、半日陰でも問題なく育っちゃいますって。
元気すぎて、暖かい土地ではお庭から逃げ出して野生化してますって…。(^^;)あらら…。
丈は1m、大きくても2mくらいにしかなりませんが、葉っぱはクサギにそっくりです。
お花は小さくてみっしり咲きますが、造りは結構クサギに通じるものがありますね。

近くのお花はもう、盛りを過ぎちゃっていたのですが、拡大してみると…

おしべが先に伸びて花粉を出して、用が済むとくるくる丸まって、今度はめしべが伸びてくるっていう
動きが一緒なんですよ。
クサギの花の このアクションの説明は、いつも一方的にお世話になっている「ミズアオイ先生」の
ページに詳しく出ています。面白いですよぉ。詳しいですよぉ。(^^*)
「ミズアオイ先生」のHP「石川の植物」内 → 「クサギ」 のページ。
分類学的にも近いので、お花の造りが似ているんですね、クサギとボタンクサギは。
すると…実も似ているのかしら?
いえ、先ほどの園芸のページでは、殖え過ぎちゃうから花殻は早めに取り除きなさいって書いてあるんですけれど、
クサギの実って、とっても綺麗な藍色なんですよね。ボタンクサギはどうなのかな?
ああ、また、新しい疑問がわいてしまいました。
このあたり、また、草刈り隊が通りそうなんですけれど…刈られなかったらまた、見てこようと思います。
白いクサギのお花には藍色の実、ピンクのボタンクサギの実は…何色かな?(^m^)きりがないですね。
ブログ内関連ページ:
ヤブミョウガ
2006/ 9/ 8付 「ヤブミョウガ」
2007/ 7/14付 「アキノタムラソウなど…」
この場所について
2008/ 5/28付 「ユキノシタの群生地 続き」
クサギ
2007/ 7/23付 「ウワミズザクラの実」 つぼみ
2006/ 3/30付 「木の芽いろいろ その1」 冬芽
2006/ 3/14付 「身近な木の芽 その5」 冬芽と葉痕
2005/ 9/27付 「クサギの実」 実と花
ボタンクサギは半日陰の谷戸の中で、いやに増えているなと思っていたのです。
誰かが植えているらしいのです。
この記事を読んで、自分が「胡散臭い花木だな。記事には取り上げないぞ」と思っていた直感が間違っていなかった、と思いました。
ありがとうございました。
やっぱりこちらでしたか…。(^^*)
たった今、そちらのブログへお邪魔してコメントさせていただいておりました。(^▽^)
ヤブミョウガは何度撮っても全体像が良い感じにおさまりません。難しいお花です。
あら、舞岡公園にボタンクサギを植えるのは、やめていただきたいですよねぇ。
お花に罪はありませんが、節度というものがありますよね。(’、’)
あっ!ヤブミョウガとボタンクサギ!
昨日、ひろしさんのところでヤブミョウガを拝見して
「うぅぅぅ・・・私も見に行きたい!」とむくむく(笑)
山の谷沿いの斜面だからちょっと早い気はするけどまあいいかと
午後から山へ行ってきました。
案の定、ヤブミョウガはまだ葉っぱだけわっさわっさ状態で
花は付いていませんでした。
また8月に入ってから見に行こうと思います。
その帰り道、偶然ボタンクサギを見かけてこちらは撮ってきました。
クサギみたいに実が付くのならこのボタンクサギの実は見ものかも?と
私も密かに想像してしまいましたいました(笑)
蛾の名前教えてくださってありがとうございましたm(__)m
あら、ヤブミョウガまだ咲いてなかったですか?
ボタンクサギには出会われたんですね。
ねぇ、こんなにたくさん咲いて居るんだから、
これがみんな実になったら見物ですよね。(^^*)
なるのかな?
あ、蛾の名前。いえいえ、どういたしまして。(^^*)
たまたま知ってたんです。
舞岡公園の駐車場の近くの林の中なのですが、おかげさまで3年目に疑問が解けました。
ずうっと気にしていたのです。
はい、これ、ボタンクサギです。
舞岡公園にも咲いてるってひろしさんがおっしゃってましたので、
同じ花のことかもしれませんね。
3年越しの疑問が解けて良かったです。(^^*)