今日は、家族みんなお休みだから、ちょこっとのんびりしました。でも、娘はまだ
テスト期間中。あと二日、頑張ってもらわなくっちゃね。
隣町の公園のウツボグサのすぐそばに、ちょっと気になる葉っぱがあったんです。

見つけてから名前が解るまで、だいぶ長くかかっちゃいました。気になってた葉っぱの正体と…
秋に咲くとばっかり思っていた野菊が、もう咲き始めていましたので、そちらもご紹介します。
最初に気づいたのは5月のこと。エゴノキとアオハダの木の下。アオハダのお花を見て、
そういえばこの下の草むらにはゲンノショウコが咲くんだよな…なんて思いつつ、
じっくり眺めていて、気がつきました。

何となく違う質感、一枚の葉が3つに分かれているようで、葉っぱ3枚でひとセットのようで…。
きっとこのあと何か、前々から見たかったお花が 咲くんだよと、期待を込めて
行くたび、どうかなと見守り続けました。

でも…、葉っぱが増えるでもなく、茎が伸びるでもなく、もちろんお花が咲くわけでもなく。
その上、なにやら奇妙なものが付くようになりました。

羊歯…かな?でも、葉の裏に胞子のようなものが付くわけでもないし…。茎の途中にも付いてるし…。
何の葉っぱなんでしょう? この茶色いぽっちりは何でしょう。…う〜ん、解らないなぁ。
ヒントは、おーちゃんさんのブログ「横浜 のほほん」の6/29の記事の中にありました。
問題の記事 → 「半夏生」
見たいなぁ、でもうちの近所で見かけたこと無いなぁ…と思っていた「カラスビシャク」についての記事でした。
見事なフッキソウの茂みの前に カラスビシャクの仏炎苞がすくっと立っている素敵な写真。
でも、そのときに私が注目したのは、画面のすみの、ピントもろくにあっていない
カラスビシャクの葉っぱでした。カラスビシャクの葉っぱって…3つに分かれる形なんだ…。
???アレ?どっかで見たぞ…。ものは試しと「カラスビシャク」で検索です。
そうしたら、すんごいページを見つけちゃいました。
「カラスビシャクの研究」
しかも、作ったのは「東京都薬用植物園」の人。信頼性高いでしょう?
この研究の目的は「基礎的な栽培技術の確立」ですって。もぉ、願ったり叶ったりのレポートですよ。
2ページ目には各部の名称付き解説が有って…
「カラスビシャクとは」
これを見ると、あの、気になるものは「珠芽」つまりムカゴだったって言うことが解ります。
葉の付け根にも付いてるし、葉っぱから離れた場所、茎の途中にもついています。
カラスビシャクはサトイモ科ハンゲ属の多年草。
マムシグサなどのテンナンショウ属に似ていますが、体のつくりが少し違うので別の属に分類されています。
根っこのところが薬草としてとっても役に立つので、輸入にばっかり頼ってないで
国内でも栽培して欲しいなぁ…って言う事みたいです。

私が持っている別の本には、カラスビシャクの根塊の形が「栗」に似ていて、
しかも茎のとれたあとが「へそ」に見えるから、これが「へそくり」の語源だと紹介してました。
カラスビシャクの根塊は、吐き気止めの薬として薬屋さんに売れたんですって。
農作業の合間にこれを掘り集め、農家の奥さん達の良い現金収入になったそうです。
今も昔も、へそくりは大事ですよね。ね、奥様方。
私が見つけたカラスビシャクには、まだ、お花が咲いていません。
別名を「半夏生:ハンゲショウ」とも呼ばれ、暦の上の半夏生(夏至から11日目)の頃に
咲くはずなんですけれど…。
いつか、おーちゃんさんのブログで見たような仏炎苞がすくっと立っている素敵なお花が
見られますように。(>人<)お願い刈られないで!!
見当も付かなかった葉っぱの名前がわかりました。おーちゃんさん、ありがとうございました。(^^*)
「舞岡公園の自然」のひろしさんにも、カラスビシャクの仏炎苞の記事をTBしていただきました。
素敵な写真ですので良かったらこちらもどうぞ。 → 「カラスビシャク」
さて、もう一つは野菊のひとつ、ユウガギク。
毎年、秋になると咲き始め、お気に入りの観察スポット「北向きの斜面」を清楚なお花で飾る
ユウガギク。ええ…、優雅じゃありません、「柚」の「香り」の「菊」と言う名で、
「柚香菊:ユウガギク」。
キク科の中でも少数派の 綿毛にならないタイプのヨメナ属の多年草です。
6/27に咲いてましたよ。驚いちゃった。

ええ、毎年、この一帯でたくさん咲くんです。見間違いじゃないと思います。

はい、おさらいです。ユウガギクはガク(萼)っぽいところ(総苞片)がそりかえるのが目印です。

そり返ってる そり返ってる。よしよし。
葉っぱは、↓ こんな感じ。

秋になると、とっくに終わっちゃったみたいなお花によく出会うんですよね。
今から咲いていたら、そうもなるわなぁ。
これからしばらく、暑い間も、可憐な野菊に会える…かな?
草刈り隊さん、たまには見逃してくれないかなぁ。
ブログ内関連ページ
2008/07/02付 「ウツボグサ」
2007/10/14付 「シラヤマギクとユウガギク」
2006/11/ 9付 「ユウガギク」
リンクおよびTBありがとうございます。
東京都薬用植物園の人の「カラスビシャクの研究」は興味深いサイトですね。せっかくの漢方薬だから栽培しようよというわけですね。
こんなに詳しい解説を拝見したからには、ただの立ち姿だけでは記事化はむずかしいです。
さて、どうしたものでしょう。
うちの近くの土手にドクダミ科のハンゲショウが咲いていました。
カラスビシャクにはまだお目にかかっていませんので探してみます。
柚香菊…柚の香りなんでしょうか?匂いをかいでみたい…
その節はお世話になりました。(^▽^)ノ
すっごく詳しいサイトを見つけることが出来て嬉しいです。(^v^)
はい、せっかくの漢方薬なんだから栽培して欲しいですねぇ。
日本の土壌や気候が好きで、抜いても抜いてもはびこる「雑草」なんですから、
有効利用しない手はないですよね。(^^*)
最近では漢方に関心の高い 西洋医学のお医者様も増えているようですし
活用されるといいなと思います。
(^O^)ノ あら、奇遇ですね。じつは私、
せっかく、会いたかったカラスビシャクに会えたというのに、
記事に仏炎苞の写真が載せられなくて困っていたんですよ。
そちらに仏炎苞の写真をあげていただいて、
こちらと相互リンクさせていただけますと助かりますわぁ。(^v^*)
お花はそちら、葉っぱはこちらで見られますよってな感じでいかがでしょうか?
ね(^v−)☆
そうそう、ドクダミ科にもあるんですよね、ハンゲショウ。
上の記事でご紹介したおーちゃんさんの記事もその2種を並べたものでした。
うちの近所でも見たんだけど…ひとんちのお庭で
写真には撮れませんでした。(^^A)
ユウガギクのお花は、じつはあんまり香りません。
web上には「実をつぶすと柚の香りがする」と書いていらっしゃる方もありましたが…
やってみましたけれど、非常に微かで、
鈍い私の鼻には良く分からなかったというのが本当のところです。
昔の人の嗅覚は鋭かったのかも…(^^;)←おまえが鈍いのではなく?
いつかお試しになれるといいですね。(^^*)
待ってました。グッドアイデア!
さすが、はもようさん。
早速、今日の記事に採用させていただきます。
ここ2〜3日も「雨」の予報。
在庫も少なくなってきているので、強行出動しないといけないかも。
雨は…うちの方すぐにやみましたけど、そちらはいかがですか?
へ〜、これがカラスビシャクというのですか?!
庭に妙な雑草が出てくるので、早めに抜いておりました(笑い)。今度のばしてみましょう・・・。 ひろしさんの花もいとおもしろし・・・でした。
はい、これがカラスビシャクです。
でも、葉っぱだけじゃあ、なんだか解りませんよね(^^A)…って、
あら?!nakamura邸にはこの葉っぱが出るんですか?
のばしてもいいですが…増えて面倒なことにならなきゃいいですが…。
あ、それともいっそ、栽培してへそくり稼ぎ…(^^;)…しないですね。
ひろしさんの写真の 素敵なお花を見ちゃうと、咲かせてみたくなりますよね。(^^*)